ラジオの復活だ
»
我々世代にとって、ラジオ放送の深夜番組ほど郷愁を感じることはない。
「あのねのね」の深夜放送は当時小学生の私にとって、はるかかなたの大人の世界だったし、みんなラジオが友達だった。
いわゆるラジオという専用ハードを娯楽のためだけに使っている人は少なく、私たちの周りではBGM以外のラジオ放送を聞く機会が激減してしまった。
ところが、インターネット回線に活路があったようだ。
「IPサイマルラジオ協議会」がテスト的に行っている、インターネットラジオが意外にも受けているという。
アメリカでは、インターネットラジオ局としてPandoraが有名で、すでに5000万人以上
登録ユーザーがいるらしく、今後はスマートフォンユーザーにも広がりを見せるといわれている。
日本の場合は、地上放送をそのままインターネットで流しているために、独自の広告を販売してはいないが、アメリカでは、すでにインターネットラジオとしての広告も売買されており(すでに数百億円規模になっているという)、新たなメディアとして、また再生されたメディアとして注目を集めている。
3DやCGグラフィックスなど、エンターテイメントの方向として、テクニカルなものの発展ばかりが注目を集めているが、人の持つ想像力や論理思考力が活かされ、鍛えられ、「思い」を共有していくメディア(機会やプロセス)がもっとあってもいいし、とても大切なことだと思う。
昔からある、ラジオショッピングが証明するように、ものが売れるのは理屈ではない。売り手と買い手の信頼関係による。
さ、テレビを消して、ラジオを聴こう。
SpecialPR