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時事ネタ、マーケットや経済の話を、ファイナンシャルプランナーの視点で難しい話もなるべく専門用語を使わずにできるだけわかりやすく解説します。ときどき、思いついたこともそのまま書くこともあります。よろしくお付き合いください。

依存体質からの脱却?

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 「依存」 自立の反対に位置するこの言葉。制度依存、会社依存、保険依存、芸能界で話題の占い依存でしょうか。

 誰でも心は弱いものです。「心の隙間お埋めします」なんて漫画もありましたが、この言葉は絶妙な言葉ですね。まさに弱い心に、詐欺が入り込むのですね。その詐欺の形態は、投資という形でもあり、宗教という形でもありなのでしょう。

 「依存」せずに「自立」すればいいのですが、なかなか自立は難しいようです。

 これを少し大きな世界でお話しすると、「大きな政府」か「小さな政府」ということになります。いきなり政府レベルの話だと大き過ぎますが、何でもかんで も国が守ってくれるというのが大きな政府です。何でもかんでもというのは、老後の生活や病気への備えもそうですが、働くところまでも面倒を見てくれます。 公務員を増やすことですね。当然大きな政府では出費がかさみますので、国民に負担も大きくなります。

 福祉国家と呼ばれるスウェーデンでは、18歳までは医旅費がタダ。教育費も大学までタダ。そのかわり税金は高い。保険を含めた個人負担は70%とか。国 にお金を預けているという感覚で、日本とはかなり納税意識が異なります。ただし、この制度も高齢化と言う現象から、少しずつ疲弊してきているようです。

 一方、民間でできることは民間で、国は最低限のサービスを提供するという小さな政府の考え方もあります。公務員を減らし、社会保障も最低限に抑えます。 あとは自助努力あるのみ。先進国のアメリカには医療に関する皆保険制度は存在しません。でも税金がタダと言うわけではありません。税金はかかります。

 どちらがいいでしょうか。日本人特有の折衷案でしょうか。それもあることはあります。民主党が掲げる「中福祉中負担」の国です。

 どちらでも言えることは、それなりに社会保障を受けるなら払うものは払いなさいということです。

 「依存」は相手があることで、相手の体力如何で依存できないときが来ることがあります。今の、いやこれからの日本なのかもしれません。その時に依存体質どっぷりであれば、立ち直ることはできません。国のせいにして心中するしかないですね。

 依存からの脱却、これがこれからのキーワードです。わかってはいるのですが、どうしたらいいかわからないという気持ちもわかりますが、だれも手を差し伸 べてはくれないのが、これからの社会と言うものです。個人が確立されている社会です。それは他人は知ったこっちゃないという言葉と同義語になっています。 住みづらい世の中になってきました。

 自分のことは自分の手で...だれか相談にのってくれないかな~あっ、これは依存ではないですよ・・・
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