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時事ネタ、マーケットや経済の話を、ファイナンシャルプランナーの視点で難しい話もなるべく専門用語を使わずにできるだけわかりやすく解説します。ときどき、思いついたこともそのまま書くこともあります。よろしくお付き合いください。

サラリーマンも確定申告をしたほうがいい

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 面倒くさい、ややこしくてわからないからいやだ。これが、確定申告へのほとんどの方の意見です。世の中、わかりづらいこと、面倒なこと、ややこしいことにコンサルティングがはびこります。自分でできることを代わりにやることで商売が誕生します。皮肉な言い方ですが、士業は国に守られています。それぞれの分野で、ほかの人がしてはいけない特権で守られています。少し勉強すれば、知る努力をすれば、大方のコンサルタントは不要になります。

 さて、話は、確定申告ですが、国の根幹は税金です。税金なくして国は成り立ちません、日本は間接民主主義です。直接民主主義は、国王の国もあります。すべてが平等の名のもとに、社会主義という国もあります。いずれも、一般市民の納める税金で成り立っています。

 税金の使われたかは、その会計が透明な国と不透明な国がありますが、今回世界中で暴動が起きているのは、後者のほうの国なのでしょう。もっとも、前者の国でも、正確にすべてがオープンとはいっていないようです。
 
 国民が、税金の使い道を厳しく管理し、チェックし、不正を指摘するという力を持つと、税金を使う側は非情にやりづらいです。ほんらい、そういう感情が湧くことはあり得ないのですが、一般的に、支配者側はやりづらいようです。
 国民が税金に関心を持たないでいてくれるのに、一番いいのは納税感が薄くなることです。税金を納めている意識が強ければ、当然、その使われ方も意識します。
 多くのサラリーマンは、確定申告が不要です。源泉徴収制度と年末調整という仕組みがあります。源泉徴収制度は、わざわざ申告することなく、毎月一定額を暫定的に納めることで納税が終わるというものです。納めていた税額を、生命保険加入の有無や、配偶者や子供の有無で調整するのが年末調整で、しかも、会社に印鑑を押して書類を提出するでけで事足ります。また、年末調整後は、一般的には、納める税額が下がるので手度鳥額が増えます。得した気分になります。

 源泉徴収制度のもう一つの利点は、確実に税金を徴収できるということです、ナチスドイツが戦費を獲得するのに導入した制度といわれています。もともと、税徴収の安定化のために源泉徴収制度ができたのでしょう。その副産物が納税意識の希釈化であったというのが正解でしょうか。

ある大学の先生が、テレビのインタビューで、この源泉徴収制度をやめない限り、日本国民は駄目になると言っていました。私たちは、便利さと引き換えに、すごく大事なものをなくしているような気がします。
 
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