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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

森林のイノベーション - シャングリ・ラとダイソン博士

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私は,話題の単行本が出ても,文庫になるまで待っていることが多いので(みみっちいですね),最近になって池上永一氏の「シャングリ・ラ」(角川書店)を読みました.地球温暖化が深刻な問題になり,世界が「炭素経済」に移行するという設定で,衛星で熱源を探知し自動的に計算される「炭素税」の支出を抑えるために日本は東京を森林化します.昨今の金融危機も,実体のないマネーゲームの過熱が原因の一つだと思いますが,個人的には,この炭素経済の方が実体を感じます.

森林化された東京は,二酸化炭素をより吸収するために改良?された植物に覆われています.これを読んで,フリーマン・ダイソン博士の「ダイソン博士の太陽・ゲノム・インターネット」(共立出版)を思いました.この本では,太陽エネルギーをより効率よく変換するために,植物を遺伝子操作し,直接液体燃料を産出するようになる世界が描かれています.

食用という観点では,遺伝子操作した植物の是非が議論されるのは当然のことですが,このような観点から,植物をイノベーションの対象として考えることは意味のあることだと思います.

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