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世界を変える何かは、既に近くにあるかもしれない

破壊的な技術

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破壊的な技術(Disruptive Technology)とは、従来の市場やそこで主要な地位を占めてきた企業を破壊するような創造的な技術を指します。この言葉はハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンセン氏の有名な著作「イノベーションのジレンマ」によって提唱され話題になりました。初めてこの本を読んだ時には、優れた技術と人材を持つ大企業が、技術革新を進めていけばいくほど、背後から現れる全く新しい技術に対応できないという主張に目から鱗が落ちたのを覚えています。

「ウェブを変える10の破壊的トレンド」という本を昨年末に出版された渡辺弘美さんのセミナーが、先週私の勤務先で開催され、直接お話を聞くことができました。米国に滞在されていた渡辺さんが肌で触れた、10個の破壊的なトレンドが紹介されています。

もしかすると、この10個のトレンド、オルタナティブブログの読者の皆さんにとっては、必ずしも目新しいものではないかもしれません。ただ、これらの技術は、どれも数年前に生まれ、広告業界やマスコミといった従来の市場のあり方を破壊してきたものばかりです。この本では、それぞれの技術の生い立ちや方向性が、たくさんの実例と共に生き生きと紹介されています。お勧めです。

さて、研究者としては、このような破壊的技術をどうしたら生み出すことができるかを考えるべきですし、また、研究チームをリードする立場からは、その萌芽をどのように見出すか、そしてどのようにして育てるかが問題です。特に破壊的な技術は、その性質上、現在見えているビジネスモデルとは相容れない可能性が高く、「そんなの売れない」「会社の方針に合わない」と言ってしまいそうなものの中に埋もれている可能性があります。もちちん、単に売れないものの方が多いわけで、それを見分けるのは大変です。自分やチームメンバーに対する入力を増やすこと、集中的に(時には意図的にだらだらと)議論すること、社外へのアンテナを錆びさせないこと、など、気をつけてはいるのですが、、、自分の目の黒いうちに成し遂げられるといいなと思っています。

ウェブを変える10の破壊的トレンド
渡辺弘美 (著)

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