「ダウンロード違法化」が確定したようですね
津田大介さんのTwitter経由で知りましたが、私的録音録画小委員会において、ダウンロード違法化(正確には、未許諾でアップロードされたコンテンツを情を知った上でダウンロードする行為を私的目的複製の対象としないようにする)が確定のようですね。まあ、個人的には残念ですが、予想通りの展開です。
しかし、この改正によって本当に効果があるかは疑問だと思っています。ちょっと前に実施されたアイシェア社の調査では「違法ファイルのダウンロード違法化によってCDやDVDなどの購入機会が増えると思うか?」との質問に対して、約70%「変わらない」と述べています。なお、この率は性別、年齢層にかかわらずほぼ同じです。
よく、ネットユーザーを中心に調査をすると結果がぶれることがありますが(ジョークとして「ネット調査によると日本のインターネットの普及率は100%」なんていうのがありますね)、今回の調査はそもそもネットの世界での話をしてますので、その点は問題ないでしょう。
これらの70%の人がなぜ「変わらない」と答えているかに興味があるところです。理由としては、以下などが考えられるでしょう。
1.違法化されてもどうせつかまりっこないのでダウンロード行為は継続する
2.友だちやレンタルから借りるので結局CDは買わない
3.そもそもCDやDVDに興味なし、ネットでチャットしてる方が楽しい
4.「CD購買が増える」と回答すると法改正に効果ありと判断されて改正される可能性が高まるので、ここは「効果なし」と答えておこう
いずれにせよ、この法改正によっても若者達がなけなしの小遣いでCDやDVDをどんどん買うという世界が再び訪れることはないと思います。レコード会社もわかっていると思うのですが、なかなか「古き良き時代」は忘れられないのだと思います。列車はもう出発しているのです(この言い方、先日のインタビューで聞いてなかなかかっこよかったので使ってみました(笑))。「おれは別の目的地に行きたいんだから列車を止めろ」と言ってもそれは無理な話です。