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Dreamforce便り(5):イノベーションの民主化の一例

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セールスフォース社のイベントDreamforceの2日目ですが既に谷川さんがITmedia本体に記事を書いているのでここでは小ネタ中心で。

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マークベニオフのプレゼン中にブッシュ大統領(のそっくりさん)からビデオチャットのリクエストが来たというネタ。ありがちな趣向ですが、大統領のIDが"lonelypres43"なのがちょっと笑いました(写真ではちょっと見えないですが)。

ところで、通常この手のイベントでは仕切りはマーケティングのVPやCMO等が行なうことが多いと思いますが、ベニオフ氏は最初から自分で登壇して仕切ってしまいます。前日のプレスセッションでも最初から最後まで話しまくりで、終わった後も席に来て記者やブロガーに話しかけたりしてました。本当にエネルギッシュかつ話し好きの人です。

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前日はプラットフォームの日でしたが本日はアプリケーションの日。アプリケーション&マーケティングEVPのジョージ・フー氏がアプリケーション戦略について説明しました。SFAワークフローを企業間で連係するSalesforce to Salesforceの例が興味深かったです。たとえば、顧客からの注文を指定の代理店に振ったりなんてことが容易にできます。クラウド上で共通アプリケーションを使っているとこのような組織の境界を越えたワークフロー管理もやりやすいのではと思います。

セールスフォースドットコム社のアプリケーション・サービスとしてあまり知られていないが重要なものにIdeaExchangeがあります。これは顧客からの提案を議論していくためのコラボ・アプリケーション、有用なスレッドを指定すると表示が上位に来るというDigg的なUIです。

元々はセールスフォースドットコム社のアプリケーションのユーザーが意見を提供するためのサービスだったものを他社にも提供するようになったわけです。その例として、スターバックスの事例が紹介されました。

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写真だとちょっとわかりにくいですがマドラーの形状を変更してコーヒーカップのフタの穴にぴったりとはまるようにしたもの。これによって車でデコボコを走った時に車内でコーヒーがこぼれるのを防ぐことができます。顧客からのアイデアをIdeaExchangeで募ったことで得られたイノベーションです。言われてしまえば当たり前ですが、言われるまでは気づかない工夫。「イノベーションの民主化」というと大げさですが実はこういう細かい工夫も大事だと思います。他にも、デルのラップトップPCにおけるバックライト搭載の例などが紹介されていました。

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午前のキーノートの最後にはマイケルデルが登場。なんでデルなのかというと、第一にデルはセールスフォースドットコム社のアプリケーションを活用して大きな効果を上げているという点、そして、セールスフォースドットコムもデルの大口ユーザーであるという点だそうです(しかし、セールスフォースドットコムのメイン・サーバはサンのSolarisのはずです)。

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途中からデル製品の宣伝みたいな感じになって正直何だかなあという感じになりましたが、これは欲しいと思いましたよマイクロプロジェクター。500グラム以下で(デルの)ノートブックPCとACアダプターを共用。日本でも早く出して欲しいものです。

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午後のキーノートはGoogle.orgの代表であるラリー・ブリリアント博士が講演。Google.orgはグーグルの慈善事業を行なう組織。ブリリアント博士は天然痘の撲滅に貢献した方だそうです。講演終了後はスタンディングオベーション。

この講演に限らずCSR系の話は多かったです。どのベンダーのイベントでもCSR系の話は必ず盛り込みむと思いますが、セールスフォースドットコムの場合、社会貢献系活動の説明に割り当てている時間が結構長い点が印象に残りました。

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