これぞSF、偉大なるセンス・オブ・ワンダーの写真集「奇界遺産」
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ふらっと立ち寄った、ブックカフェで、奇界遺産が置いてあったので、
思わず一気見してしまいました。
世界各国にちらばる、怪しげなスポットを取り上げているのですが、
それはネタバレになってしまうのでぜひとも一読いただきたいのですが、
僕が目を引いたのはまえがきの部分です。
前略------------
<芸術>と<オカルト>、一言でまとめると<余計なこと>には、
実は人間を人間たらしめてきた謎がもしかしたら隠されているかもしれないのだ。
確かに現代においても、人間だけがUFOやUMAを見るし、変な建築物やオブジェを作るし、
見えないものを見える言い、そこにないものを信じてみたりする。
【中略】
つまり<余計なこと>、それは人間が人間であるために、
絶対的に<必要なこと>だったかもしれないのである
【中略】
本書に集められた場所、人、物のの数々は、
そんな呪術的な想像力、いうなれば<余計なこと>をする能力が
最大限に発揮された、人類の隠された遺産の数々だということが出来るはずである、
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奇妙な建築物、スポットを取り上げている本書ではあるが、
その国の人から見れば、実のところ自然に溶け込んだ、
祖父曽祖父以前から存在している建築物や風習などが取り上げられている。
人生や世界には決して必要ではないかもしれないが、
余計なことの爆発から生まれる奇界な遺産の数々は、
まるで僕らをSFの世界へと連れ去ってくれる。
小説ではない、ひとつの写真集ではあるが、
これは紛れもなくSFである、
SF好きの方はぜひとも一読して楽しんでほしい。
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