大人の「大人のみほん」
子供の頃、大人のイメージと言うのは、
「なんでも知ってて、健康体で、真面目で優しく、いつでも余裕がある」
みたいな、言ってみれば「スーパーマン」みたいなイメージがあった。
もちろん「酔っぱらっている大人」や
「悪いことをして逮捕されている大人のニュース」も見ていたが、
実際には、それは一部分でほとんどの大人はイメージ通りの大人だと思ってた。
でも、実際に自分が有る程度の年齢になって、
自分を顧みてみるとそんなことはなくて、
知らないことは多いし、風邪もひくし、だらしないところや、
人前で緊張して足がガクブルしちゃう時だってあった。
そんな大人になってから子供の時に思い描いていた「大人」のイメージとは、
また違った「大人のみほん」と言う人には何人かに巡り会った。
僕が、その人たちに共通して感じるのは「人間性のオリジナリティ」だ。
経歴や、専門分野、知識や立場なんかは全然皆さん違うのだが、
確立された「人間性のオリジナリティ」は群を抜いている人にたまに会う。
一言で表すなら「一度会ったら忘れないタイプ」って人たちだ。
そんな人たちは大概どこか「気難しい」雰囲気を出しているが、
知っていくと愛嬌のある人たちだ。
こういう人たちは、僕は大人になってからの「大人のみほん」だな、
と感じている。
今日、色々あって、その「大人のみほん」と思える、
一人の人が凹んでいた。
そんな時に、言ってしまえば人生の後輩である自分は、
たいしたアドバイスも声かけもできないので、
こうやって感謝の文を書くことはみた。
僕は、その人に心の底から感謝をしている。
僕だけではない、若い自分らに、大切なことを伝えようとしてくれている。
ただ、まだその声が届く範囲が少なくて、
しかもその声をうざがる「大人らしくない大人」がいるのが残念だけど、
こうして近くで聞いている僕は、自分も「大人のみほん」となるように、
導かれていると思う。
その人の期待や、結果としてまだ答えられていない部分が有るのが、
残念だけど、せめて感謝していると言う気持ちを伝えたいし、
社会の前線で戦う先輩に対して後ろから応援する後輩みたいな気持ちで、
このエントリーを書いてみた。
いつも本当にありがとうございます、
これからも僕の「大人のみほん」でいてください。
そして、いつか自分も貴方がしているように
「大人のみほん」となってそれを引き継ぐようにがんばっていきます。