TV構成作家の使うフレームワークとは?
「古館プロジェクト」と言う会社を皆さんご存知だろうか。
その名の通り「古舘伊知郎」さんが運営している、
芸能プロダクションなのだが、この会社がとても面白いセミナーを開いている。
それが「アングル」である。
「アングル」は、TV局の構成作家の方々が、
毎週土曜日に2時間の時間を使って「モノの見方・考え方」を講義するといった形で
運営されています。
そこで見つけたのはまったく新しい視点でした。
いやはや、TVの構成作家と言うのは実に変わった視点で
企画、アイディアを生み出しているのかと思いきや、
基本の部分は「企画の核」である
「問題(テーマ)に対して引っかかる情報に対してアンテナを張る」
「思いついたもの、既存のものの視点を変える」
「アイディアを組み合わせる(もしくは引く)」
と言う基本の基本をきちんと抑えていたことが衝撃的だった。
世の中にあるほとんどのアイディア・企画の本においてもこの3点を押さえており、
やはり、手法として、この3つは常に頭において、
新しいものを考え続ける「好奇心」を持ってないと
新しいアイディア(自分の場合は起業の)を生み出すのは難しいのではないだろうか。
一つフレームワークのような形で、引き合いに出されていたのが
「フリオチフォロー」と言う考え方。
演出の考え方?かTV番組の考え方かちょっとわからなかったが、
初めて聞いたフレームワーク(厳密には違うが)
だったので実に興味津々で聞いていた。
自分なり(アングルでの内容とは相違あり)に解釈を加えて表現するとこんな形。
「フリ」
オチまでの説明、序章などに当たる。
例:「2時間サスペンスドラマ」
最初の殺人~容疑者探し、船越英一郎の独断行動と警察署内のキャリアとの葛藤
一緒について回る記者(女性)といがみ合いながらもなんだかんだで
第二~第三の殺人と容疑者までの手がかりの発見
「オチ」
視聴者の感情を想起させる部分(喜怒哀楽)
例:
断崖絶壁の場所に追い詰められた容疑者と、船越英一郎の対峙。
犯人の独白と格闘、もしくは説得により事件解決。
「フォロー」
補足説明、視聴者を安心させるような情報提供
例:
後日談的な船越英一郎の語りによる犯人のその後についての語り、
もしくは感情的な個人の見解(あいつも、被害者だったんだな・・・など)
一緒について回る記者(女性)となんだかんだで
いい感じになっていくことを予感させるシーンで終了。
こんな感じだろうか。
この考え方は、きっとTV以外の何かに使えそうな気がするのだが・・・・
この、「フリオチフォロー」の考え方を他の何かビジネスやコンテンツにいかせるならば
新しいサービス、やサービスの差別化を作れるのではないだろうか?