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IT業界にどっぷり浸かって40年以上現役です。温故知新。人にとってITとは何かを問います。

時代はSaaS

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IT投資は、売り上げの4%程度が一般的だ、などとまことしやかに語られる。
しかし、SaaSでは、価格破壊的なサービスも可能だ。
製造小売業向けのERP(生産、物流、在庫、販売、マーケティング、会計、人事、給与)で、異彩を放っているDTP社のCV.Netは、SaaSでの提供もしている。
利用料金は、売上高の0.02%だ。つまり年商10億円の企業の毎月の利用料は、20万円。売上1000億で2000万円だ。
自前で持たなければならないのは、パソコンや、POSレジなどの端末のみ。
CV.Netは、Web化されてから5回書き直されたシステムだ。一から書き直されているので、整然としている。
これからの情報システムは、ユーザによる自前開発かSaaSのどちらかになるだろう。SIerに丸投げで作るという方式は、少なくなっていくだろう。

リース会社の営業マンが、CV.Netのお客さんは優良企業が多いですねと言われたという。
リース事故が少ないというのだ。
実は元々優良なのではなくて、このシステムを使うと売り上げが伸びるので優良企業になるのだ。
顧客の利益に貢献できるIT企業のみが生き残れる。

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