気に食わないこと
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たくさんのソフト会社を利用している大手企業が、管理上の不安から、契約を大手SIer何社かにまとめ、中小はその下に入ってもらおうという動きがある。これまで顧客との直接契約の中で、顧客と一体になってシステムのメンテナンスに明け暮れ、自分の会社のように改善提案もしてきた現場の常駐SEが、大手の傘下で働くことになる。どうしてもモラルが低下する。
元請の会社は、顧客にそれほど思い入れもなく、業務知識もないので、きれいごとですまそうとする。顧客の担当者も、それがわかっていても上からの指示だからそうする。
昨日はまったく別の人3人から、現場の実態の話を聞いた。仕事に対するプライドを持っていない人が増えている。なぜこんな風潮が出てきたのか?企業の情報システム担当者は、情報漏洩やシステムダウンを極度に恐れる。うまく行って当たり前、事があれば責任を追及される、という強迫観念からだ。この怯えを取り去り、果敢に仕事に取り組ませるのは経営トップの一言だと思う。「君たちを信頼している。万一何かあっても僕が責任を取るから、会社の業績向上のために果敢に挑戦して欲しい。」と。
本当に仕事ができるのは、顧客業務を熟知し、顧客のために真剣に働いている現場のSEです。場合によって、心ある小さなソフト会社のSEです。彼らが元請の大手SIerのことを影でなんと言っているか。「SIerの「SI」とは座っているだけの略だと」
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