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パソコン自分史(8) データベースソフトを知って欲しい

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当時のアスキーの井芹さんから相談があった。「事始めシリーズ」の単行本を出すという。何か書いてくれという。私はすかさず、データベースについて書かせて欲しいとお願いした。パソコンを手にした人の多くがワープロソフトから入る。そして何でもワープロで書こうとする。本当はデータベースソフトを使ったらいくらでも発展させられるのに、ワープロしか知らないからそうする。ワープロ、表計算、データベースと大きく3種類のソフトがあって、それぞれ目的に応じて使い分けるといいのだが、それができない。そこで「データベース事始め」を書いた。080809_020301 井の中の蛙大海を知らずということで、伊野さんを登場人物にして、次々に目覚めていく物語を一章で書いた。そして名刺よよみがえれが2章、あとデータベースソフトを3種類に分類して、それぞれの用途を述べた。TheCARDなどが第一分野、桐などが第二分野、informixなどが第三分野だ。ワープロから表計算までは、だれでもできるようになるが、データベースになるとできない人がいる。ソートとか検索という概念がイメージできないのだ。見た目ではなく頭で考えないといけない部分が多くなるので、敬遠されがちだった。データベースソフトを使いこなしてこそパソコンが道具になるという信念で、一人でも多くの人にパソコンを道具として使いこなして欲しくて書いた。今から20年前、1988年のことだ。今でも、我ながら良く書けていると思うのだが、売れ行きは今ひとつだった。

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