オルタナティブ・ブログ > IT業界来し方行く末 >

IT業界にどっぷり浸かって40年以上現役です。温故知新。人にとってITとは何かを問います。

パソコン自分史(7) 日経パソコン創刊に向けて

»

日経パソコンが創刊されたのは、1983年10月。その年の春先、創刊号の編集長になる白石さんが、私が勤務していたCACに来られて、どのような雑誌にしたらいいかと質問を受けた。御茶ノ水の山の上ホテルで食事をご馳走になりながらお話した。当時アメリカでInfoWorldというタブロイド版のパソコン情報誌が出ていた。その目玉はソフトの評価記事だった。機能、品質、操作性などについて、それぞれExellent、Fair、Normal、Poorの表示をしたものだ。これからパソコンはソフトを買って使う、レコードとレコードプレーヤーの関係になるから、日経パソコンの目玉はソフトの評価記事にすべきだと提案した。そして創刊号から何年かそれが目玉になった。言いだしっぺの私は、時々評価記事を書かされた。悪く書くのは気が引ける。悪く書いたために売れなくなってしまったソフトもあった。抗議も受けた。しかし優良なソフトの市場が育って欲しい気持ちが強く、続けた。

Comment(0)