HTML言語で作った業務システムはお断りです
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HTML言語は、「サーバに蓄積されたコンテンツをどう見せるか」ということのために作られたものです。道具というものにはそれぞれ目的があります。ナイフで鉛筆は削れますが、大木はなかなか切れません。斧が必要です。同様にパソコンからインターネット経由でデータ入力をするような、またはサーバにあるデータを取り込んで、さまざまに加工するような、いわゆる企業の業務処理系をインターネット環境で行うには「リッチクライアント」とか「RIA」という技術が必要です。
先日お伺いした大企業では、HTMLだけで業務システムを作ろうとしていました。しかもメーカーがシステム構築を請け負っているのです。これはなんとかしないと、システム完成後に、毎日の利用者が苦しむことになると思いました。遅い画面、以前より操作しにくい画面を与えられて毎日仕事をする人のことを考えると、とても人事ではありません。
HTMLで業務システムを構築するのは、ユーザの冒涜です。やめてください。
システム屋さんが、なぜHTMLでやろうとするか。それは唯一「クライアントに何も置きたくないから」です。その心は、「何か置くとトラブルの元になるから」です。ではトラブルの元にならない保証があればいいのですね。リッチクライアント技術を使えば、トラブルの元どころか、トラブルがなくなり、しかもレスポンスは高速、操作性は痒いところに手が届くき、開発は楽で、メンテナンスもしやすい。しかもサーバ台数が三分の一程度で済む。
システム屋さんは、どうしてこういう技術に見向きもしないのでしょう。これでは、「ユーザのため」を考えていないと言われても仕方がないのではないでしょうか。
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