J-SOXは、従業員が不正をしなくても済む法律
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この四半世紀、終身雇用が崩れ、インターネットが普及した。このことが意味することは、会社が隠し事ができない環境になってきたということだ。終身雇用なら、一生雇用してもらうために、多少のことは目をつむり、むしろ、隠さねばならないことがあれば、率先して隠してきた。しかし、会社は終身雇用してくれないということがすでにはっきりした今、個人は、会社ではなく自分を守らねばならない。そのためには、会社が不正をしていれば、それをリークすることは、自分を守ることになる。さらに電子メールや掲示板といった、手軽に情報発信できる手段を手にしているわけだから、会社のセキュリティーはすでに崩壊しているといっていい。
そういった時代背景のタイミングでJ-SOXが生まれた。J-SOXは財務会計が対象のように表面的にはみえるが、それを支える業務統制がきちんとしていなければ、砂上の楼閣だ。そう語るのは、弁護士の牧野二郎氏。今日はITmediaが主催するエグゼグティブセミナー。
会社の業務処理の可視化が実現すれば、社員は不正を働かなくても済む、昨今の食品業界トップの不正に、自分の職を失ってでも抗議する人々の映像を見て、J-SOXの正しい普及を願った。
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