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プログラミングでメシが食えるか!?

限界になるほど頑張らなくても良いのでは?

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個人的な思いなのですが、頑張っている人が「もう限界です」「これ以上は無理です」と言うことがあります。皮肉を言うわけではなく、私のようにいい加減な性格だと、素直に「すごいなぁ」と思うのです。それと同時に、「そんなに頑張らないとダメなのかな・・・」とも思います。そんなことを書いてみます。

こんな事を考えるようになったきっかけは、結構「抱え込んで」「悩んで」「頭を抱えてしまう」人が多い気がするからです。当社内でも、とてもまじめで努力家が多いためか、そういう傾向があるような気がします。

「まじめ」「努力家」というのは、本来、とても良いことなのだと思います。「いいかげん」「行き当たりばったり」よりも、はるかに良い仕事をすることでしょう。

ところが、そんな「まじめ」な人ほど、「自分が何とかしなければ」と思い詰めて、精神的に疲弊してしまい、ついには体も動かなくなってしまうようなことがあるものなのかもしれません。

現代は戦国時代などとは違い、仕事で少々ミスをしたところで「切腹しろ」とは言われない時代です。あまりにもひどい対応ばかりしていてはお客さんも怒ってしまいますが、前向きに解決しようと頑張っていれば、ほとんどの場合はやがて落ち着くものです。お客さんの立場でも、怒鳴って全てを壊したとしても、結局自分も困ることになる場合が多いものですから、基本的には「何とか解決しよう」とお互いに考えるものだと思います。

ところが、頑張っていてもお客さんは怒り、問題も解決しない、という状態に感じるから「もう限界です」という状態になるのかな・・・と漠然と感じています。

そうだとすれば、「自分が頑張る」よりも、むしろ「相手とどうすべきかを意識合わせする」ことの方が大事なのかもしれません。エンジニアはなぜかコミュニケーションを苦手とする人が多く、必要以上に「自分が何とかしなければ」と、「自分で自分を追い込んでしまう」ことが多いのかもしれませんね。

まじめで頑張る人が、辛い状態にならないようにできれば、どんどん仕事が進んでいくことでしょうけれど、なかなか難しいものです。

さて、そんなことを考えながら、自分を振り返ってみると、若い頃から何度も上司・お客さんとぶつかったことはありますし、自分の能力不足から解決できない問題にぶち当たったこともありますが、「これ以上無理です」と言ったことはない気がします。

そもそも、適当な性格なのでそんなに自分を追い詰めてしまうことがないのだと思うのですが、それと同時に「言う相手がいなかった」という気もします。

入社時点から基本的に誰かの指示通りに仕事をすることは少なく、自分で何とかしなければならない状態でしたし、自分で事業部を作ってからは「もう無理」と言うことは、着いてきてくれていたメンバー達の存在が言わせてくれなかったと思いますし、毎週やり合っていた社長(現会長)の前でGiveUPしたくなかったという面もあったと思います。つまり、相談相手は基本的にいなかった、あるいは相談したくなかったのでしょう。

そう考えると、社長という立場は、起業社長・オーナー社長・雇われ社長と様々あったとしても、基本的に投げ出せない立場であり、弱音を吐けない立場なのだと思います。自分を追い詰めず、「頑張っていれば、あとはなるようになるさ」とお気楽な面も持っていないと、社長という立場はそもそも難しいのかな・・・などと考えたりしているのでした。

もっとも、私の場合、性格が適当な反面、エンジニアとしては珍しくコミュニケーションは全く苦にしないという特技(?)があり、良くも悪くも口や文章で何とかしてしまうのかもしれません。

まあ、いずれにしても、社長がそんないい加減な性格なので、メンバー達が苦労しているというのも正解かもしれませんが。。

だいぶ脱線しましたが、まじめで力もある人が、抱え込みすぎて精神的に疲弊してしまうのは、自社にとっても、社会にとっても、あまりにももったいないことです。もともと適当な人には「もっとまじめに頑張れよ!」と言いたいところですが、頑張りすぎる人には、「もう少し肩の力を抜いて!」と声をかけてあげなければなりませんね。

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