両耳が聞こえることの幸せ:滲出性中耳炎
ここ2週間くらい、右耳がほとんど聞こえない状態でした。耳鼻科に行くと、「滲出性中耳炎」とのことで、調べてみると、鼓膜の奥に水がたまる中耳炎、だそうです。症状としては、ちょうど水泳や頭を洗ったときなどに、耳の中に水が入った状態と同じような感じですが、滲出性中耳炎は、外から水が入って溜まったのではなく、鼓膜の内側で溜まっているので、外から入ったわけではありません。鼻と耳の関係が良ければ、鼓膜の内側の水分は鼻から抜けるようなのですが、それが抜けないために溜まったままになるということです。
治療としては、感染症の中耳炎とは異なり、薬は使わず、鼻の状態を良くするために、たとえば今の時期なら花粉症の対策を普通にやっておくとか、後は通院して鼻から空気を送り込んで通りを良くする、という感じのようですが、なかなか治らない場合は鼓膜を切って水分を出すこともあるようです。
今朝、耳鼻科に2回目の診察を受けに行きましたが、しつこく鼻から空気を送り込んだら、多少水分が抜けたようで、だいぶ聞こえが良くなりました。
まだ多少残っている感じですが、電車の中でiPhoneで音楽を聴いているときの幸せといったら、本当に涙が出そうです。ステレオの広がりを感じられるのは本当に幸せなことです。右耳の調子が悪いまま、2回のライブと結婚式での演奏など、音楽活動もしていましたが、とにかく不自由ですし、なにより、気分が乗ってこないのです。ギターを弾いても全然気分が良くないのです。。もちろん、普段の会話などでもかなり不自由でしたし、静かにしていても「キーン」という感じに頭の中で違和感を感じていましたので、精神的にもかなり疲れます。
子供の頃から右耳は何度も中耳炎にかかり、もともと右耳が弱いのか、あるいは中耳炎の為に弱くなったのかは不明ですが、飛行機に乗っても気圧の変化でかなり耳がひどいことになります。
聞こえて当たり前、と感じている人がほとんどだと思いますが、聞こえなくなって初めてわかる、両耳のありがたさ、と言えるでしょう。悪化させないように気をつけたいものです。
なお、滲出性中耳炎は子供がかかりやすい病気らしく、子供の場合は聞こえが悪くなったことを親に伝えられないことが多く、放置してかなり悪化してしまうことも多いそうです。子供に声をかけて反応が悪いときなど、気になるときにはすぐに耳鼻科で見てもらうと良いでしょう。耳鼻科の先生なら見るだけですぐにわかるようです。