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プログラミングでメシが食えるか!?

ProDHCPが人気!

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このところ、完全自社開発のDHCPサーバ:ProDHCPが人気で、複数の商談が進んでいるところです。DHCPサーバというと、一般的にはルーターに内蔵されていたり、Linuxなどに標準で付属しているISCのDHCPサーバを使ったり、WindowsのDHCPサーバを使うという感じだと思いますが、商用で使おうとすると意外と難しいのです。

DHCPとは、Dynamic Host Configuration Protocolの略で、ホストの設定を動的に行うためのプロトコルです。一般的には、IPアドレスやルーター、DNSサーバなどの情報をネットワーク接続時に自動設定させるのに使います。

商用で使うと難しいというのは、まず、安定稼働を非常に強く求められる点です。DHCPサーバが止まってしまうとホストがネットワークを使えない状態になります。あるいは、アドレスを重複して払い出してしまうと、ホストの動作が不安定になります。例えば、DHCPサーバが不調になると、IP電話が使えなくなってしまうのです。自宅のパソコンが短時間使えないくらいなら、少し我慢するくらいで良いかも知れませんが、電話が使えないというのは我慢できない状態です。また、電話に限らず有料のサービスが上手く使えないというのも致命的です。

そのような背景から、商用のDHCPサーバの需要は確実にあり、当社のように完全自社開発したものは、サポートが100%確実にできるという点で喜んでいただけているという感じです。

その他、払い出し性能や、設定反映の速度、特殊なオプションやルールの設定など、使われる場面によって様々な要求はありますが、まずは確実に動くことがポイントでしょう。

ProDHCPはプログラム構成的にも決してデッドロックしない作りや、リソースの動的変化を抑えた作りなどの工夫もありますし、冗長化も構成できます。信頼性を要求されるプログラムにはそれに応じた作りの工夫もしておかないと、安心して夜も眠れなくなってしまいます。

商用のDHCPサーバ製品はProDHCP意外にもいくつかあります。実は意外と高い製品が多く、アドレスやセグメントの数によってライセンス価格が変わる点など、ProDHCPのお問い合わせをいただくお客さんはコスト面での不満も大きいようです。ProDHCPは運用する規模によらず、ライセンス価格は一定ですし、そもそも安すぎる、と言われることが多く、下手をすると他社製品の年間保守費用で一式買えるほどの価格差があるようです。

また、海外製品ですと、サポートの迅速さや要望対応などに不満もあるようで、そのあたりは完全自社開発のProDHCPの強みです。

DHCPサーバを製品化した、と話すと、そんなもの売れるの?とか、フリーソフトでいいじゃない、と言われることが多かったのですが、着実に大規模・ハイリスク環境での運用実績が増えてきました。自分たちが作ったものが、社会の役に立つというのは、技術者にとってとてもうれしいことです。

これからも当社ならではの製品を提供していきたいと、メンバー一同燃えているところです!

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