ウオーキングに狸
10年くらい前から運動不足を補うためにもウオーキングをしています。
普段の生活の中では、気付くと万歩計の歩数が増えない。そのためにも意識的に歩くようにしているのですが、なかなか思うようにはいかないものです。
先日30年ぶりに高校時代の友人達とのプチ同窓会があり、久々に会った旧友の第一声が「こんなに太りやがって」と言われた時には、「お前も他人の事いえるか」(久々に会ったのにかなり失敬な奴)って返しながらも確かに太ったのは誰よりも自分は分かっているので若干ブルーにはなりました。連日の夜の付き合いや遅めの夕食が、ウオーキング効果を薄れさすみたいですが、体調の良いときのウオーキングは、気持ちが軽くなるので結構続けられます。
歩きには特にこだわりは無く、ただ歩くって感じですが、1日1万歩は歩きたいって考えながら、ささやかな目標は、週10万歩です。どうしても夜の約束が続くと難しくなりますね。そういえば、ブログを書き始めるってマーズの大牟田さんに話したら「小堀さんが誰と会っているかすごく興味があるのでブログに書いてください」って言われたけど、いざ書きだすと書けないことって多いいことを痛感しました。
ところで歩くときには、
「何も考えずに黙々と歩く」
「プレゼンや発表の練習を兼ねて独り言をいいながら歩く(これは傍目からするとかなり怪しい)」
「思うことがあって、考えながら歩く(だいたい結論は出ない)」
「狸または未知の生き物に会えるのを期待して歩く(意識している時は、絶対出会えない)」
といった感じで歩いています。(これ以外にもあるかもしれませんが、今は思いつきません)
そこで特に何も考えずに黙々と歩いている時こそ狸に遭遇することが多いいです。
私の無の境地を察するのか分かりませんが、彼(彼女)は、突然目の前を横切り、結構一瞬なので体全体よりは、ふわふわした尻尾の残像が残ります。時には、停車中のバイクに腰かけて携帯を操作している若者の脇を数匹の子狸たちが駆け抜けるのを見かけたり(黙々と携帯を操作する若者って安心なのでしょう)、恐らく偶然でしょうが横断歩道を青信号で渡る狸を見かけたりして微笑ましくなります。
さらに自動販売機の前で、こちらに背中を向けて座っている「犬らしき生き物」が、こちらに振り返ると鼻から額まで子供の七五三時のお化粧のような白い線があるハクビシンだったりしてサプライズも起こります。
私の住んでいる地域は、東京23区でも林や畑が多く文芸風にいえば武蔵野の面影をかなり残しているので狸たちも夜な夜な活動しやすいのかもしれません。
まあ、宮崎駿さんの映画にもあるように彼らが住んでいた場所を人間が間借りしているだけですからね。
狸は、東京23区のすべての区に生息しているそうですが、真相は分かりません。
ちなみに深夜歩いていると道路の街灯だけでなく所々にあるコンビニの電燈も明るくて、さらに深夜でも多くの人がコンビニの袋を持って歩いているのを見かけると日本って安全だなって感じます。
最近の小堀書庫:
『結局、自分のことしか考えない人たち(サンディ ホチキス)』
『怪人エジソン(浜田和幸)』