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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

企業ポータルは社内版Facebookに進化する

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 CIO Onlineのサイトにランダムハウス社がエンタープライズ向けにFacebookライクなツール「Socialcast」を導入して効果を上げているという記事が載っている。

 その中では、Socialcastの機能を使って社内の人やプロジェクト、システム・アラートのステータスを“フォロー”することで、対象のステータスに変化があった場合に通知が送られるという仕組みとして、その日1日の業務に関する出来事を一覧できるようにしたとある。企業ポータルがFacebookするという表現を使ってだ。社内Facebookの利点は、くだらない投稿ストリームではなく、ステータスを集約したダッシュボードにあるということらしい。なるほど!と思った。

 以前に「グループウェアベンダーはもっとFacebookやiPhoneを手本にすべき」というエントリでも書いたように、企業内のグループウェアやポータルはダッシュボード系ソリューションへ進化・統合していくと予想していたがまさしくその方向への進化例になる。

 「Socialcast」というツールはノーマークだったのだがこれからはちょっと気に留めておこうと思う。ただ気になるのは「Socialcast」はVMWareに買収されたようで、ちょっとこの先が心配。というのもこれまでも面白い社内コラボレーションベンダーが出てくるたびに、シスコやVMWareといったインフラ基盤寄りな会社がシナジー効果を目指して買収を繰り返してきているのだが、残念ながらこれまであまり成功例はない。インフラ系の文化とコラボレーション系の文化の違いでもあるのだろうか相性が悪く、餅は餅屋じゃないけどコラボレーション系ベンダー同士の合併みたいなほうが上手くいくみたいだ。

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