11. タブレットPCで働き方を変える1 -B2BとB2Cの垣根-
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皆さんは、iPadやGalaxy tabなどのタブレットPCを利用していますか?
私はiPadを利用していますが、ある市場調査によると2013年のタブレットPCの予想出荷台数は前年比64%増の2億4000万台とノートPCにほぼ肩を並べるということです。
日本国内でも、2012年は前年比91.3%増の462万台で、ピークを迎えるスマートフォン市場に対して、タブレットPC市場は2017年まで大幅な拡大傾向が続くと予測されています。
世界的に不況と言われる時代に、タブレットPC市場は驚異的な伸びを見せています。
iPadなど人気のタブレットPCに部品を提供している企業は株価が伸びるという状況にまでなっています。
日常のシーンでも電車の中でiPadで仕事をしたりしている人を多く見かけるようになってきました。
私は仕事柄、法人営業をしている会社の経営者、営業・マーケティング責任者、CIOの方々とお会いする機会が多いのですが、
iPadなどタブレットPCは、個人用から法人用に利用されるケースが増えてきたと感じています。
以前は、ITサービスと言えば、法人向けのサービスから個人向けに広がることが多かったですが、
近年では、クラウドやソーシャルの流れの中で個人へのサービスの広がりの結果、法人向けにも適用されていくというように
ユーザの流れが完全に逆転してきています。
ITハードウェアの世界でも、昔は企業向けの大型計算機から始まって個人向けのPCにつながった流れが、
現在のタブレットPCでは逆転し、ITサービスと同じような現象が起こっています。
どちらの流れが正しいというわけではなく、Internet革命から20年ほど経ち、
B2C、B2Bの垣根を超えた新しい時代になってきたということだと思います。
私自身、10年近くB2Bビジネスの世界で働いた後、仲間と今のSansanという会社を起業し、そこで初めてネットベンチャーと言われる業界に
足を踏み入れましたが、人や雰囲気、ビジネスのスピード感や考え方など大きな違いがあると感じています。
幸い、今の会社で「リンクナレッジ」というB2Bビジネスと「Eight」というB2Cビジネスを行っているので
両方の流れを感じることができますが、是非皆さんにも自分の業界とは違う流れを感じる機会を作って頂くことをお勧めします。
きっと自らのビジネスにつながる発見があるのではないかと思います。
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