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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

ネットワークビジネスの実態

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サラリーマンをやりながらネットワークビジネスに集中し、上から2番目のポジションを取ることができました。

それからしばらくして、大企業を退職することになりました。

少々無理してポジションを取ったこともあり、それほど収入はありませんでした。

バリバリにネットワークビジネスをやると結構な出費がかさみます。

毎日あちこち動いて、その先で何かを食べるとなると、1ヶ月で結構な金額になります。

また、私は当時は珍しい携帯電話を持っていました。

「ムーバ」という名前で小型携帯電話が4機種発売された直後でしたので、初期費用だけで20万円くらいかかりました。

月額費用や通話料金もべらぼうに高く、毎月の電話代は数万円かかっていました。

このように、かなりの経費がかかっていましたので、差し引きすると大した収入にはなりませんでした。

やっただけの世界ですので、収入を増やそうと思えば、増やすだけのことをやればいいわけです。

しかし、そう簡単に行かないのがネットワークビジネスでもあります。(笑)

簡単に言えば、自分のグループが広がっていくと、結果として収入が増えます。

グループの人数が増えなくても、皆が同じように商品を買って消費していれば、毎月同じだけの収入になります。

でも、実際はそうではありませんでした。

人数が増える時には商品も同時に買います。

でも、一回買ったらそれっきりで、次に買うことはなかったのです。

消耗品や食料品などもたくさんあったのですが、さて、なぜでしょうか?

その答えは、商品に魅力がなかったからです。

別に悪い商品ではなく、むしろ品質の良い商品が揃っていたのですが、値段が高く、値段に割には良い商品、お得な商品とは言えなかったのです。

いつも「一発屋じゃなくて、みんな買おうよ~」と思っていたのですが、よく考えたら私が買っていませんでした。(笑)

私が買っていないのに、私のグループが買うわけありません・・・。

そんな状態でしたので、収入を増やそうと思えば、いま以上のペースでグループ参加者を増やさなければならないのです。

私の分身が5人くらいいれば、それだけでわ~っと広がっていく可能性もあるのですが、世の中そんなに甘くはありません。

ということで、次第にしりすぼみになってしまいました。

一度取ったポジションは落ちないというメリットもありましたので、何とか頑張ろうとも思いましたが、一度火が消えると再点火するのは難しいものです。

結局は、マネーゲームに商品が引っ付いていたようなものでしたね。

決してそういう意図で作られたシステムではないと思いますが、実際はそんな状態だったのです。

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