隣の芝生は青く見える
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コンクリート製品製造工場の元請けとして、主に2社の工場に入り込んでいました。
勢力拡大が一段落した頃は、メインの1社は専務に任せ、もう1社は私が時々現場に入っていました。
人材不足だったのと、私のゴルフも落ち浮いてきて暇になってきましたので、適度に現場に入っていたのです。(笑)
基本的に勤務地は分かれていますが、状況によって移動することもあり、休日などは忙しい方に応援に行っていましたので、お互いに交流はありました。
そんな時、20代半ばの女性を採用し、家から近いことから私の方の工場勤務になりました。
女性にできる仕事は限られているのですが、そんな中でも、そこそこ頑張っていて、それなりに仕事はできていました。
(それなりかい)
ある日、彼女は無断欠勤しました。
真面目な性格だっただけに「おかしいなあ」と思いながら仕事をしていると、専務から電話があり、そちらの工場に来ているということだったのです。
本人がどうしてもそちらに行きたいということで、泣きながら専務に直談判したということでした。
私に何も言わないのは間違っていますが、本人が行きたいのであれば、それを尊重しようと思ってOKを出しました。
その直後に専務に「続くと思うか?」と聞くと、「無理でしょうね」と即答してきました。
私もそう思っていましたので、「そうやろうな。まあ、とにかく頼むぞ」と言って任せました。
というのも、メインの工場は人数も多くチームワークが良かったのですが、かなりハードな仕事だったのです。
でも、パッと見は和気あいあいとして仕事をしているように見えます。
ちなみに、自分で言うのも何ですが、これってすごいことだと思います。(笑)
一方、こちらの方は、それに比べて「ぼちぼちでんなあ・・・」という仕事ペースでしたので、かなり差があったのです。
でも、本人は外面しか見えおてらず、深く考えずに「あっちの方がいい!という感情で行動してしまったのです。
その結果は、予想通り半月も持たずに辞めることになりました・・・。
私の顔に泥を塗ったこともあり、こちらに戻るに戻れず、辞めるしかなかったのです。
「一寸先は闇」というやつですね。
あ、間違えました。「隣の芝生は青く見える」でした。(笑)
(ぜんぜん違うやんけ)
大したことじゃないと思えるかもしれませんが、いろいろ考えさせられる出来事であり、そこそこはっきりと記憶に残っているのでした。
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