提供側が思っている以上に顧客側は認知していない!

今日の体験は有意義でした。中堅中小マーケットで強さを発揮されている会計ベンダーさん主催のセミナーで、クラウド系の講演をさせていただきました。
タイトルは、

　　　「ASP・SaaS・クラウド推進事例から見る クラウドの活用メリットとその導入に向けた課題」

タイトルが良かったのか、9:30からのセッションにも関わらず大勢の方々にご参加いただきました。
私にとっては、またとない絶好のチャンスでしたので、会場の皆様に様々な質問を投げさせていただきました。

Q1.SaaSやクラウドサービスを活用されていますか?

　　活用されていた方は、10％に満たない 状況でした。続いて

Q2.期待した通りの効果がでましたか？

　　SaaSを活用していて、
　　売上拡大や具体的な経費削減効果を実感している方は、全体の1％でした。

Q3.ASP・SaaS・クラウドで提供されているサービスにどんなものがあるか知らないという方は？

　　半数以上の方が手を上げました。

ある程度、想像はしていたもののここまで浸透していないとは．．．SaaSやクラウドという言葉そのものは聞いたことがあってもサービスの中身は知らない。結果的に利用しないという状況な訳です。

　　中小マーケットは、本当に難しい．．．．

昨年度、経産省主導で展開されたJ-SaaSも使っていただける顧客層にどうやって認知していただくか。メリットをどのように伝えるかが大きな課題でした。ベンダー側としても本気で取り組むには、莫大な時間とコストが必要であることは、解りきっていることです。

どんなに良いサービスでも、使っていただけなければ意味がありません。これからのマーケットの勝ち組は、様々なマーケティング手法を駆使して、広く顧客に知ってもらうサービスになるでしょう。一番コストがかからないのは、顧客のクチコミです。ユーザ会などの活用が重要性を増すことでしょう。

今日の教訓：

　　　　提供側が思っている以上に顧客側は認知していない。