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【図解】コレ1枚でわかるDXのメカニズム

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VUCA/変化が早く、予測困難な社会」に対処するには、圧倒的なスピードを手に入れなくてはならず、デジタル化は、欠かすことのできない手段です。

変化に柔軟、迅速に対処するための「レイヤー構造化と抽象化」、ビジネスのリアルタイムな事実を知る「データ化」、肉体的、知的な力仕事から人間を解放する「自動化/自律化」なくして、圧倒的なスピードは手に入いりません。

「自動化(Automation)」は、人間が指定したルールをプログラムに記述し、人手を介することなく、そのとおり実行させることです。一方、「自律化(Autonomous)」は、目標や手順を人間が与え、その後は、プログラムが自ら最適なやり方やルールを見つけて実行することです。

デジタル技術を駆使して、「自動化」と「自律化」を徹底することで、「人間が、人間にしかできないことに、時間と意識をシフト」できます。

社会環境や顧客ニーズの変化は、必ずしも既存の延長線上にあるとは限りません。過去の傾向から、未来を予測することは、AI/機械学習で、ある程度はできるようになりましたが、不連続の変化を予測することはできません。また、市場が成熟すれば、やがて、価値による競争は停滞し、価格競争に陥ります。この状況を打開するのが、「人間力」によるイノベーション、わかりやすく言えば、「これまで誰もやらなかったことを始めること」です。

つまり、デジタル化は、人間力の活性化をすすめ、不連続な変化に対処する企業の能力を高めることができるのです。

デジタル化による「圧倒的なスピードの獲得」と人間力による「イノベーションによる不連続な変化へ対応」が両立することで、変化に俊敏に対応できる企業、すなわち「アジャイル企業」へと変革することができます。これが、DXのメカニズムです。

このメカニズムを支えるのが、ソフトウエアであり、人間中心の考え方です。前章で述べたとおりビジネスの主役はサービスへとシフトし、それを実装するのがソフトウェアです。人間中心とは、ユーザーの体験価値=UXをきちんと考えて仕組みを作ることです。

このような考え方を事業の目的や経営のあり方に反映させた文化や風土が土台となって、DXを実践することができます。

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