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【図解】コレ1枚でわかるシステム開発とクラウド・サービスの役割分担

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圧倒的なスピードでITサービスを実現しようとするなら、全てを自前で開発すべきではありません。独自性が求められないアプリケーションは、積極的にSaaSを利用することです。例えば、電子メールやオフィス・ツール、経費精算やファイル共有などは、どこの会社でも同じようなことをやっていますので、多少の手順の見直しは必要にしても、それらを利用してゆくのが現実的です。

また、財務会計、人事・給与、販売管理、生産管理などの基幹業務(コア・アプリケーション)も可能な限り標準化し、仕事のやり方をSaaSに合わせて変更して、そのまま利用すれば、開発の負担を軽減し、コストの抑制とスピードを手に入れることができます。さらに新しいニーズの取り込みや法令法規、税制などへの個別独自の対処も不要となります。

自社独自のストラテジック・アプリケーションを開発する場合には、必要となるテクノロジーを、プラットフォームを利用して開発するといいでしょう。

例えば、AIやブロックチェーンなどの新しいテクノロジーを使ってアプリケーションを開発する場合には、必要となる機能部品が用意されているので、これを利用することで開発スピードを速くできますし、常に最新の機能を使い、その機能拡張や運用管理を任せることができます。また、コア・アプリケーションとの連携が必要なときも、標準化された連携機能が提供されているので、最小限の手間で連携できるようになります。

このようなやり方でITサービスを実現すれば、自社の独自性を発揮し、競争優位を生み出せるところに人材や経費、投資を集中させることができます。また、新規事業開発や事業・経営の変革をすすめるにも、ストラテジック・アプリケーションの開発が必要ですが、デザイン思考やリーンスタートアップの考え方や手法を取り入れて、イノベーションを生み出すことにもリソースを傾けることができるようになるでしょう。

このようなやり方を活かすためには、変化への俊敏な対応や現場のニーズに即応できなくてはなりません。従って、アジャイル開発やDevOpsの考え方や手法は前提となります。

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