【図解】コレ1枚でわかるモノのサービス化:モノの価値をシフト
最近のカメラの露出、ピント、絞り、シャッター・スピード、カラー調整などは、そこに組み込まれたソフトウェアによって実現しています。かつてこれらは、歯車やバネなどのハードウェアによって実現していました。しかし、いまではハードウェアはモノの構成要素の一部となり、ソフトウェアが、モノの価値を決める割合が大きくなっています。
IoTは、これをネットにつなげることで、価値の本質をサービスへとシフトさせようとしています。
例えば、テレビは、組み込まれているソフトウェアを、放送電波を介して更新して機能や操作性を改善できます。カメラもインターネットを介して、ソフトウェアを更新すれば、連写機能を向上させ、アートフィルターの種類を増やすなど、買ったときよりも利便性や機能を高められます。また、自動車にはハードウェアとして自動運転機能が搭載されている製品もあり、法律上の規制がなくなればソフトウェアの更新によって自動運転ができるようになります。
このように、ソフトウェアによって機能するモノが、ネットワークにつながることで、モノは購入した後も継続的に価値を向上し続けることができます。
「もの作り」は、使い続けることを前提に考えられるようになりました。例えば、かつてAppleのiPodが爆発的に売れたのは、iTunes Music Storeというサービスがあったからです。それ以前にも同様の製品としてSonyのウォークマンが存在していましたが、それを越える勢いでiPodがシェアを拡げたのは、このサービスとモノを一体で考え価値を生みだしたからに他なりません。
さらに、iPodに続き登場したiPhoneは、そこに導入したソフトウェアのおかげで、電話にもなり、カメラにもなり、地図にもなり、懐中電灯にもなります。そして、そのソフトウェアを、インターネットを介して更新することで、操作性や機能を改善できます。さらに、それらデバイスからのデータを使い、ナビーゲーション、写真共有サービス、SNSなどのサービスを使えます。
モノがネットにつながることで、モノの価値が、モノだけではなく、サービスと一体で決まるようになりました。ハードウェアからソフトウェアへとモノの価値はシフトし、IoTの普及と共にサービスへシフトしてゆこうとしています。
次期・ITソリューション塾・第40期(2022年5月18日 開講)の募集を始めました。
コロナ禍は、デジタルへの世間の関心を高め、ITへの投資気運も高まっています。しかし、その一方で、ITに求められる技術は、「作る技術」から「作らない技術」へと、急速にシフトしはじめています。
この変化に対処するには、単に知識やスキルをアップデートするだけでは困難です。ITに取り組む働き方、あるいは考え方といったカルチャーを変革しなくてはなりません。DXとは、そんなカルチャーの変革なしでは進みません。
ITソリューション塾は、ITのトレンドを体系的に分かりやすくお伝えすることに留まらず、そんなITに関わるカルチャーが、いまどのように変わろうとしているのか、そして、ビジネスとの関係が、どう変わるのか、それにどう向きあえばいいのかを、考えるきっかけになるはずです。
- SI事業者/ITベンダー企業にお勤めの皆さん
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そんな皆さんには、きっとお役に立つはずです。
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- 回数 :全10回+特別補講
- 定員 :120名
- 会場 :オンライン(ライブと録画)
- 料金 :¥90,000- (税込み¥99,000)
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