アイデアの選び方【2】
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今日は、京都に来ています。
昨日に続き、[アイデアの選び方]の第2弾をご紹介します。
ブレストがうまくいって大量のアイデアが出て、
さて、そのあと、アイデアを選択するぞ、というときに
何をするべきでしょうか。
今日は、もっともライトなやり方をご紹介します。
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「番付法」
2枚のカードを比較し、一列に並べていく。
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ブレストのあと、全アイデアがカードに書かれた状態を想像してください。
たとえば、机上に20枚のカードがあるとします。
さてこの中で最も良いアイデアはどれだろう、と探していくと、結構悩ましいわけです。
明らかにTOP1があれば、それを引き出しておわりですが、
それぞれに短所と長所があり、比較に苦慮する、というケースの圧倒的にが多いです。
このとき、こうします。
まず、カードを2枚拾い上げて、このカードAとカードB、
どちらがいいアイデアだろうか、と考えます。
20枚のなかで優劣をびしっとつけるのは難しくても
人間、2つのものを比較するだけならば直感的に「じゃあ、A」と選べます。
そして、机にその2枚を縦配置おきます。Aが上です。
次に場からカードを一枚拾います。カードCとします。
下から、ぶつけます。つまり、
カードCをカードBと比較します。
それで、もしBより、良い、となったら今度は、
カードAとCを比較します。Cは、Aよりも劣っていれば、A、C、Bの順にします。
こうして、三枚のカードを縦一列に並べることができました。
これを繰り返していくと、最終的に、カード20枚を、びしっと一列に並べることができます。
なお、最後のほうは比較回数が多くて、大変です。
なので、上位3つだけわかればいい、というときには、拾い上げたカードをぶつける先は
No.3のカードにすれば、効率的です。
こうすると、明確な評価軸をもっていなくても、直感的に選択する思考だけで
アイデアに順位をつけられます。
これは、昨日のような「○△×法」的な書き物の作業をする手間が無く、
手軽にできて、時間が無いときには便利です。
ただし弱点もあります。
メンバーが複数人いるときは、使いにくいです。
2つだけの単純な比較は、人間は得意、と申しましたが、
複数人いるとその比較の結果の優劣が割れることもあります。
こういう場合には、きちんとした手続き的な方法(昨日の方法など)を
とるといいでしょう。
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