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盛り上がるブレストばかりが良いブレストじゃない。沈黙も含めて大事にしたい。(アイデア・デザイン・創造学を研究しているといろんなTipsに触れます。600文字で紹介します。)

アレックス・F・オズボーンは、"ブレスト"をこう表現した【1】

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オズボーンの著書『創造力を生かす』(原書:Your Creative Power)の
前書き4ページ(ⅳページ)に、オズボーンがブレインストームについて
こう述べています。

"ブレーンストーム"とは、少人数の人々が
一時間ほどクリエイティブ(創造的)な
イマジネーション(想像力)を働かせるためにのみ
行なう会議の一種――特定の問題について
アイディアを出し合うもの――である。

オズボーンは、同書で、イマジネーションについて、
深い洞察を行います。その彼がイマジネーションに
創造の冠をつけて、表現した「創造的イマジネーション」は
同書を読み解く際のキーコンセプトなのですが、
ブレスト(ブレインストーミング)は、それを発動させるための
ものである、という考えを示しています。

そして、それは「問題についてアイデアを出し合うもの」
であること、と表現しています。これも興味深いです。

ブレストをする人なら経験があるでしょうけれど、
「問題解決型のブレスト」と"そうではないブレスト"があります。
企画構想型のブレスト、と名前をつけておきます。
企画構想型ブレストは、オズボーンにとってはブレストではないのか?
その点、早速、気になるところではあります。

これについては、また、別の夜にしましょう。


Brainstormの定義は、なに?と問われて
答えに窮することは多いと思いますが、
創始者は、こう定義していた、というのを知っておくと
社内の勉強会などで、役立つことがあります。
ほんのちょっとだけ、この記事が、あなたの日々に役立てば幸いです。



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本日の引用文献:

創造力を生かす―アイディアを得る38の方法
アレックス・F. オスボーン (著), Alex F. Osborn (原著), 豊田 晃 (翻訳) 

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