バルマー演説でマイクロソフト内クラウド派も正規軍?"We're all in."キャンペーン
ライブストリーミングで世界中のイベントを日本にいながら見聞きできるのは
基本的に大歓迎…ではあるのだが、この日はさすがに眠かった。先週3月4日、
日本時間だと3月5日夜中の3時から、スティーブ・バルマーがクラウドを語る会が
ワシントン大学で行われ、全世界にライブ配信されていた。
後日オンデマンド配信が行われることはわかっちゃいるが、さすがに立場上
チェックしないわけにもいかず、もとい、是非見たい!ということで、
眠い目をこすりながらもリアルタイムで最後まで見ることができた。
質疑も含めて終了したのは朝4時過ぎ。
動画で見たいという方は上の画像のリンクから、内容をテキストでざっと
読みたいという方は、日本語記事や英文のスクリプトを参照していただきたい。
「1年後にはソフトウエア開発者の9割がクラウドに従事」、マイクロソフトのバルマーCEOがアピール (ITpro / 日経コンピュータ)
さて、肝心の内容は、というと、Azureの鼓動を読んでいただいている皆様にとって
Newなものは特にない。こんなこといってくれるかな?と勝手に期待していた
テーマにも触れずじまいで、正直なところ肩すかし食らった感は否めないのだが、
Azureにとどまらず、OfficeやらLiveやら、はてはXBOXにまで散らばってしまっている
社内のクラウド話を、わかりやすくまとめているのは非常にありがたく、有意義だろう。
バルマーの話のポイントは下記5点。いずれもふむふむと納得できる話と思われる。
1) Cloud creates opportunities and responsibilities.
2) Cloud learns and helps you learn, decide and take action.
3) Cloud enhances social and professional interactions.
4) The cloud wants smarter devices.
5) Cloud drives server advances that, in turn, drive the cloud.
内容については、丸山先生 @maruyama097 からも下記コメントをいただいている。
「昨日、バルマーのワシントン大学での講演、ネットで見ていたのだけど、
僕的には、結構、納得できるところが多かった。僕の言う、
『コミュニケーションと情報共有』も、ちゃんと視野に入れているし。
日本のIT企業のトップも、あれぐらい話せるといいな。」
そして、いみじくも日経コンピュータの玉置氏が締めで触れているとおり、
マイクロソフト社内向けに、クラウドを本気で進めていくんだぞ!という
メッセージを、クラウド推進派のレイ・オジーではなく、全社の方針を判断する
立場にあるCEOが発したという観点においても重要な演説である。
ちなみに、会場の様子を撮影した様子を見てみると、我らがレイ・オジーも来ていたようで…
PDC09で展示されていたITPack(移動式データセンターキット)も持ち込んでいて…
派手にステッカーが貼られていた模様。
痛車仕様にならなかったのはなにより。
今回、このITPackにも貼られている雲型のちょっとラブリーなアイコンで、
いろいろクラウドでやってます!という "hogehoge is in." キャンペーンは
米国中心に今後展開されてゆくが、おそらく日本でも同じようなストーリーを
お話ししてゆくことになるだろう。日本語だと…全部入り?ちょっと違うか。