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クラウド戦役をZガンダム視点でわかりやすく解説するブログ+時々書評。

【祝当選!】GNO3ベータテスト。まだ僕には試せる権利があるんだ。こんな嬉しいことはない。

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帰国後、1枚のディスクが届いていたことに気づいた。そう、以前申し込んでいたGNO3
ベータテストユーザーに見事当選したのである!角川書店が送り主となっているため、
おそらくWebからの申し込み枠ではなく、ガンダムエース読者枠50名にはがきで申し込んだ方だろう。

GNO3とは…?と、解説するのも歯がゆいので、今回はギレン閣下のブログパーツを
掲載しておくことにする。GNO3ってなんだ?という方は、ギレン閣下に質問してみて欲しい。


ネタ狙いの方は、「ジーク・ジオン」「ソーラ・レイ」「キシリア」あたりが盛り上がる。
閣下はガンダム以外のキーワードにあまり興味がないようだ。

さて、喜びもつかの間、GNO3のベータテスト期間が延期になった模様。同じソフトウェア業界に
身を置く一人として、中の人たちの苦労を察してやまないが、期日を延ばしてでも品質に拘る
その姿勢に敬意を表したい。私を含む潜在的ロイヤルユーザーはいつまでも待っている。

一方、我が Windows Azure も現在絶賛ベータテスト中である。すなわち、
- タダで試せて(しかもアカウントは即時発行
- フィードバックを聞いてもらえて(筋がよければどこかのタイミングで対応してもらえる)
- 熱心なユーザーへの対応が手厚い
おトクな期間だ。いずれクラウド対応する予定があるのなら、この機会を逃す手はない。

最後のポイント、ユーザーへの対応が手厚い、という点にホントか?なにもしてもらってないぞ?
というご意見をお持ちで、かつ、その方がISVに所属しており、すでに既存のアプリケーションの
Azure対応を試していて、何らかトラブルにあたってこまっているようであれば、すぐにでも
改めてお声がけいただきたい。情シスや情報子会社で親会社を顧客としている場合も広義のISVと
みなせるので遠慮は不要である。(shisago@microsoft.com←@半角)

そして、もし、最低限の英語力と1週間程度の時間と出張稟議、なにより熱意があるのであれば、
Developer Deep Dive という施策に積極的に参加してみてはいかがだろうか。
マイクロソフト本社@Redmondで、一定期間ラボを提供し、関連するスタッフが寄ってたかって
アーキテクチャ設計やトラブル解決に協力する機会をご紹介させていただきたい。

Windows Azureの開発陣、製品部が欲しているのは、実際のユースケースに当てはめた場合に
みえてくる改善点の示唆である。開発環境を試してみるためにサンプルアプリを作るのと、
既存のアプリを移植するのとでは、得られるフィードバックは質・量ともにダンチである。
また、まったく新規に製品化するアプリに比べ、ある程度販売が見込めるのも両者にとって嬉しい。
よほど新規性という点でズバ抜けていない限り(ただし3歩先ゆく製品はたいがい失敗に終わる)
やはり無理なくある程度の資金がまわらなければ、継続的なビジネスとして成立しない。

さて、一見GNO3とAzureの話を強引につなげているように見えるかもしれないが、私の脳内では
非常に近しい関係にある。なぜならば、オンラインゲームというのは、時間の経過と共に
ユーザー数が大きく変動し、24時間の間でも夜中を中心にピークが存在する、極めて流動的な
システム負荷に対応しなければならないアプリケーションの典型であり、まさにクラウド向きな
ユースケースの1つであるためだ。

私も問題提起していたが、近頃オラクルとマイクロソフトがSQL Server戦線でもめている (1) (2)
都市伝説がらみのネタで懲りずに其の二が公開されており、オンラインゲーム開発の厳しい現場を
想定しているようだが、最初からクラウド環境を選んでいれば、環境準備の期間を大幅に短縮し、
高価なソフトウェアを初期投資で買う必要もなく、無事に過ごせていたかもしれない。

ただ、読者の皆様に都市伝説のKさんレベルに成り下がってもらいたくないのは、
どんなシステムでもその特性を見極め、適切なアーキテクチャ設計や運用設計が必要になるという点だ。
Windows Azureの特性を的確に理解し、クラウドの弱点を割り切りと機転でカバーしつつ、
先行者利益でビジネスメリットを最大限享受したいという会社があれば、
是非とも積極支援させていただきたいものである。

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