Crocsってお洒落ブランドだったっけ?(1)ボートショーのアンテナショップから始まった
先日誠ブログのオフ会でCrocsのシューズをいただいたので、レビューしてみる。
実は私、7年来(正確には覚えてないが、そのくらい)のCrocsファンである。
このCrocs、日本での販売戦略についてはかなり苦戦の歴史を持っているように思う。
私はクロックスを愛しているからその分若干主観が入るかもしれないが、いまやおしゃれなシューズ界隈に顔を突っ込もうとさえしている元プロ〜ハイアマチュアユースブランドの姿を、実体験を交えながら追ってみたい。
★クロックスが日本に上陸。日本から真っ当に買えたシューズは1種類のみ。
2002年のフロリダ州・フォートローダーデールのボートショーでアンテナショップ的に発表された「クロックス・ビーチ」を皮切りに、USで草の根的でありながら、その快適さと独特のはき心地でアウトドア愛好者をはじめとしたレクリエーショナブルな層に対して爆発的名広がりを見せたのがクロックスの始まり。
2004年〜2005年ころ、日本でなんとか手に入るようになったくらいの時期のクロックスにはラインナップ等という言葉は存在せず、クロックスと言えば「ケイマン」しかなかった。
ビーチや街中でも、もはやおなじみのこの形だ。
でも他にバリエーションが無かったわけではない。
当時の売り文句をそのままかいつまむと、ケイマンはトレッキングやハイキング等、アウトドアレジャーを楽しむハイアマチュア的な層の人達に向けて作られたシューズだった。
独特のはき心地は、グリコ風にいえば「1足300km」的な感じで、どこまででもある着続けられそうな、そんな爽快感とフィット感があり、上部に向かって開いている穴のおかげで爽快感は履き続けている間中持続するほどだ。
その特徴的な上部に向けた穴が無い医療従事者向けのSpecialistというモデルも展開されていた。
医療従事者向けのラインナップもまた、過酷な作業環境に耐えうる仕様でなくてはならなかったはずで、「疲れない」と言う特徴に上乗せして「抗菌仕様」という謡い文句があった。
★そんな極小のラインナップで、しかも単価は3,000円〜6,000円程度。
翌年にはケイマンより1,000円程高価でこれまた上部・サイド含め穴が無く、よりハードな環境へ赴くトレッカー向けのモデルもラインンアップされていたが、どのモデルにも共通していえる事は、「プロ(をはじめ本当にその素材を必要としている人)向けの消耗品シューズ」というのが基本的な位置づけだった。
製造工程の中でカラーバリエーションに対応するのはさほど難しい事ではない事は容易に想像できると思うが、アメリカの病院ではクロックスの色で担当作業がわかるという病院もあったほどだ。
手頃な値段で快適さと疲れにくさを手に出来るクロックスは、様々なプロフェッショナル現場を文字通り足で支えたのだ。