オルタナティブ・ブログ > 読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~ >

商社マンの営業として33年間(うち海外生活21年間)、国内外で様々な体験をした。更に、アイデアマラソンのノートには、思いつきを書き続けて27年間、読者の参考になるエピソードや体験がたくさんある。今まで3年半、ITmediaのビジネスコラム「樋口健夫の笑うアイデア動かす発想」で毎週コラムを書き続けてきたが、私の体験や発想をさらに広く提供することが読者の参考になるはずと思い、ブログを開設することにした。一読されれば「読むワクチン」として、効果があるだろう。

夢シリーズ まだ絶対にある大金鉱

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夢シリーズ まだ絶対にある大金鉱

 ネパールのカトマンドゥに4年半滞在中、シンズリ川で何度かラフティング(ゴムボートの川下り)を何度か体験した。真っ青の空の下、やや増水したシンズリ川は、そんなにきつい難所は少ない。流れが急なところは、みんなでオールを揃えて、乗り越えるが、流れのゆったりしたところだと、川に飛び込んだり、うとうとしたり、気分は最高だ。

 ふっと見ると、川岸で、老婆が洗濯......ではなく、何か、超小型の船のような木の枠で仕事をしている。年配の女性が、近くに家も無いところで、仕事をしているのが目立った。
「あれは、何をしているのか」と、ラフティングのガイドに尋ねると、
「ああ、砂金を採っているのです」
我々ボートピープルは、一気に盛り上がった。
「ええっ、この川は砂金が出るんだ。見に行こう、見に行こう」とゴムボートを急停止。老婆のところに見に行った。

 老婆はガタガタのスコップで、川岸の砂を、木枠の端にすくって、そこに水を流し、大きな石ころから、何度も小さな砂まで、川に戻して、最後に木枠の底にうっすらと残った細かい砂に、丁寧に、手で水を掛けて砂を流していくと、一回の一連の作業で、0.1ミリ程度かそれ以下の砂金が最後に2粒か3粒残る。一回の砂洗濯に15分ほど掛って、それで2粒の細かなキラリだ。星で言えば、十六等星程度のきらりである。

 それでも、一週間こまめに続けて、炭火の上で溶かして、固めれば、大き目の丸めた鼻くそ程度になり、最低限の生活の足しになるという。
「どんな金なのか?」と尋ねると、老婆が大事に新聞紙に包んだ金粒を2つ見せてくれた。
「これがいくらくらいになるの?」って、尋ねた。先に買いたいと言わないところが、私の巧妙なところ。
老婆は、売れる値段をネパールルピーで言った。
「じゃ、それに少し載せて、その2粒を買うよ。良い記念だ」と、購入してきた。それが写真の2粒の金塊状金粒である。我が家のミニ宝記念である。

DSCF9305.jpg
 金の粒の周りの砂のようなものは、砂金と砂の混合である。 

 シンズリ川の源泉はヒマラヤにあるが、すでに何百という小さな川が集まってシンズリ川になり、それが数千キロ流れると、ガンジス川になる。

 老婆の砂金探しから分かるのは、ヒマラヤのどこかに、砂金のもとになる金山があるということだ。シンズリ川の川底の砂金の有無を、探しながら、上流にさかのぼっていけば、どこかの支流から砂金が流れ出ているのが分からないかと、私はゴムボートの上で夢した。もちろん何か所も、何本もの川からも砂金は出るのだろうが、ネパールのように貧しい国も、もっと調査をすれば、様々な地下資源があるに違いないと思う。

日本だって、そうだ。

 私には向こう人生の30年間の計画がある。最初のアイデアマラソン発想法の拡大がどんどん大きくなり、忙しくなって、第二ステップになかなか進んでいかないのが現状だ。5つほどのステップの最後が実は金鉱開発だ。日本にはまだ世界有数の金鉱があると考えている。それは海底金山である。

 佐渡の金山も掘り尽くしたことになっているが、では、佐渡島の沖合の海底はどうなのか。佐渡の島に世界有数の金鉱があったことで、その近くの海底に金山がないはずがない。つまり絶対にあると思う。数百メートルまでの海底までいけば、佐渡周辺に、金鉱脈があると考えている。

 佐渡の金山は、すでに完全に廃鉱になっているが、島の部分だけに金鉱が終結したとは、思い難い。そもそもなぜ、佐渡島に金が集まったのだろうか?この辺りを調べて欲しい。海洋調査船「地球」ほど、大がかりでなくても、もっと小型でも海底の金鉱を探せるだろう。

 調査だけでも、数十億のお金が掛るだろうが、一気に日本をリッチにするには、金鉱を探すのはベストだと思う。


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