起業家は情報発信のツールを決めてから・・・
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多くの中高年者が今も、これからも、起業を試みる。
30歳代の若者は、起業への怖さを中高年者ほど感じないかもしれない。それ故、無茶が出来る。無茶が出来る=考えも及ばない可能性に挑戦できる!
一方、中高年の起業家は、過去の経験や常識にとらわれて出来るだけ無茶をしない起業を目指す傾向がある。どちらが良いかは分からないが、中高年の起業家の心理はよく分かる。私自身も51歳で起業したからだ。
ビジネスを始める時、世の中で求められるだろうと思われる製品やサービスを考える。
何をやるにしても今は、「あなたは何をビジネスにしている人ですか?」という質問にすぐに答えられるような状態で始めないとビジネスのフォーカスがぶれてしまう。フォーカスがぶれるとビジネスは失敗する。誰もあなたのビジネスを理解できなくなるからだ。
まず、あなたは何をする人なのかのメッセージを知らしめる必要がある。
あれもこれも出来ますという人ほど、ビジネスのフォーカスがぶれるからだ。名刺を見てそれがすぐ分かる。あれもこれも宣伝文句があるといったいあなたは何をする人なのか分からなくなるからだ。
ビジネスのフォーカスが決まったら、そのメッセージをどの様に知らしめるかの問題に直面する。
告知力=営業力!!
営業力がないとお客さんも見つけられない。お客さんにあなたのビジネスを理解して頂くには、情報を提供する必要がある。ツールはいろいろある。
- 名刺
- パンフレット
- ちらし
- 会社説明資料
- ホームページ
- メルマガ
- ダイレクトメール
- セミナー開催
この中で最低限必要なツールは、名刺、ホームページの2つである。
名刺は、現実の世界で顧客に会う特に手渡すツール。
ホームページは、不特定多数が検索で情報を求めてきたときや顧客があなたの会社を調査をするときに答えるために必要なツール。
ホームページを自社の看板として使う用途もあるが、それはホームページの営業能力を有効活用していないやり方だ。ホームページは、あなたが出す情報を餌にしてターゲット層のお客を導く「釣り竿」である。
お客からお問い合わせが沢山あれば、お客捜しの労力が軽減される。成約率も高まる。
そのためには、巻き餌を沢山インターネットにまく必要がある。巻き餌に誘導されて自分のホームページに来るお客が増えれば、その目的は達成される。
ホームページで情報を発信するには、ウエブの専門家にページ作成を依頼するのだが、1ページ1万円以上コストが発生する。とても、沢山の巻き餌を作成できない。
そこで、自分で巻き餌を作成できるツールがある。
個人向けは、ブログシステムでホームページを作成するとページ作成コストはゼロになる。ただし、システムの保守は自分がやるかシステムでホームページを構築した方にお願いするしかない。ページ作成費用は発生しないが、固定費のシステム保守費用は発生する。
法人向けは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)という大量の情報を複数人で簡単に発信が出来るホームページシステムでサイト構築する。ページ作成はゼロコストだが、ブログシステム同様に固定費のシステム保守費用は発生する。
ホームページをシステムで構築すると3つの大きなメリットを享受する。
- ホームページの専門知識なしにワープロ感覚でページ作成が瞬時に出来てしまう利便性
- 情報発信で使える機能が事前に備わっている、または、追加が出来ること
- スマートフォンやタブレットに自動対応するため、一つのホームページですべて対応できること
CMSは、いろいろある。まず、ライセンス料金がないオープンソースCMSをさがす。オープンソースのCMSを選択するときに重要なのは、システム操作だけでどれだけ自分のコントロールが出来るかだ。ブログシステムで有名なWordPressやムーバブルタイプなどは、ウエブの専門家でないとカスタマイズが難しい。
オープンソースのCMSは、世界中でどれほど使われているか、どれほどユーザーサイトやユーザー数があるか、開発が継続されているかどうか、参考書籍や情報サイトが沢山あるかどうか、などを判断材料にする。
オープンソースのCMSで世界的に有名なものにJoomla(ジュームラ)、Drupalなどがある。
JoomlaもDrupalも日本語の情報が限られているのだが、世界中で幅広く使用されているので安心して使用できる。一度、これらのCMSでサイトを構築してしまえば、サイト運営は至って簡単にできてしまう。システム操作だけで幅広いカスタマイズが出来るのに驚くだろう。
ただし、
レンタルサーバー、データベース、PHP、基本的なHTML、FTPなどの基本的なIT技術に自信がない方は、自分一人では出来ないのでCMSでサイト構築をしてくれた会社にシステムサポートをお願いした方が良いだろう。
システムは、どうしてもしっかりした保守がないと維持できない。この事を忘れているとハッカーにサイトをハッキングされる。定期的にシステムのバージョンアップをしてセキュリティーを万全にしておく必要がある。
システムでない普通のホームページには、システムがないので保守はいらない。その代わり、1ページ作成する費用が毎回発生する。つまり、お金が情報発信する度に出て行くという欠点がある。
最近のオープンソースCMSは、スマートフォンやタブレットに自動対応する仕組みを提供し始めている。Joomla (ジュームラ)は、その最先端を行っているCMSである。その事例サイトとして当社のサイト http://www.joomlajp.org/ をスマートフォンやタブレットで見てほしい。
普通のホームページやスマートフォンやタブレットに対応していないCMSサイトは、別途、スマートフォンやタブレットサイトを作成することになる。当然、コンテンツ作成も同じ事を3回行うことになる。これって無駄である。
Joomla 3.0(検証バージョンで商用ないバージョン)では、標準でスマートフォンやタブレットに自動対応している。現在のバージョン、Joomla 2.5.6では、標準で対応していない。ただ、追加モジュールやカスタマイズで対応が出来る。
Joomla 3.0のPC画面サンプル
Joomla 3.0のスマートフォン画面サンプル
これらの画面は、Joomla 3.0 alphaバージョンのものであるため一般の方がシステムを入手するのは難しい。
ただ、
この9月にJoomla 3.0は正式に検証バージョンとしてリリースされる予定である。詳しくは、こちらのサイトでアップデートをお知らせしていく。http://goyat.jp/joomla-3-latest-information.html
どうせ、情報発信のためのホームページを作るならば、最先端のJoomla CMSでスマートフォンやタブレット自動対応のものにした方が良い。これからは、PC、スマートフォン、タブレットの3つに自動対応するホームページが流行するのが分かっているからだ。
情報発信ツールは、自分がコントロールできて、簡単に操作ができて、ページ作成にお金がかからないものが主流になる。デザインに凝る必要はない。重要なのは、餌になる情報を沢山提供できるかどうかである。
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