自宅と職場で読むメールが違う?
米国企業 eROI, Inc.が発表した" 2Q 2006 Email Statistics - Breaking
Down Email Behaviors and Trends"のデータを読んでみたら、今後の日本も同じようになるのではないかと思った。
■79%のB2B情報メールは、オフィスで使われているメールアドレスで受信され
読まれている。
■57%のB2C情報メールは、個人で使っているメールアドレスで受信され自宅で
読まれている。
8月20日付け朝日新聞の一面に就業中にインターネットでアクセスできるサイトを制限したり、監視したりしている企業が増えてきているという記事があった。当然、送受信するメールにも同じような制限や監視が行われていても不思議ではない。
米国では、就業時間中に私用メールを送受信したり、業務に関係ないサイトにアクセスしたりすると上司から注意勧告が届く。酷いケースでは、レイオフの対象になる。
日本の企業が米国企業と同じような方針で社員のインターネット利用で制限を加えて始めると受信する情報メールにも制限が加わる。趣味的なメルマガの受信は、会社のメールアドレスで読めなくなる。B2B情報メルマガのみが読めるような設定になるのではないだろうか。
eROI, Inc.のWhite Paperでもっと詳細の統計データを見てみた。面白かったのは、ビジネスでメールを読むのに使用されているメールクライアントソフトが、Outlook 2003と2000で、全体の56%を占めていた。
パーソナルでメールを読むのに使用されているメールクライアントソフトは、Gmail、Yahooメール、Hotmailで41%を占めていた。
今後、パーソナル用途でメールを読むときに使われるメールクライアントソフトは無料 Webメールになっていくだろう。多分、職場で私用メールを送受信するのに使われているのは、無料Webメールではないだろうか。
しかし、
職場では無料Webメールも制限の対象になる可能性があると言っても不思議ではない。
メールと言うコミュニケーションツールが存在していない20世紀では、私用電話を会社でするなと言う制限があったようにメールの使用は、業務関連だけにしろと言う時代がもうそこまで来ている。