大事な物は雲の上 〜不測の事態に備える情報の退避〜
弊社での毎週月曜日の全体朝礼では、持ち回りでのスピーチがある。今日は、総務・経理担当者から次のような話があった。
東北地方を中心に多くの方が被災し、同様に多くの会社がとても通常の業務が行える状況にないだけでなく、会社にて保管される様々な書類や情報を災害にて失ってしまっていることも少ないないであろう。会社として、重要な情報の保管/管理についての再考も必要であろうが、まさに今回のような不測の事態、想定外といえる状況において、個人でも出来る範囲で方策を考えても良いのではなかろうかとのことだった。
具体的に話に出てきた点として、基礎年金番号、雇用保険番号などがある。普段勤務している際には、まったくと言ってよいほど意識したことのない個人の情報であろう。ここ数年の年金問題にて、基礎年金番号については若干耳にすることがあっても、突然、「基礎年金番号は分かりますか?」と聞かれても、年金手帳に書いてあるだろうくらいのことである。突然、多数の方と共に自分の年金手帳など、社会保険関連の書類がなくなってしまうことは想像もしていない。
早速、総務担当者に、
「すみませんが、私の社会保険関連の番号が分かれば、教えてください」
とお願いした。
社会保険関連の番号のみならず、私自身も大切な情報はいくつかある。毎年更新している大切な諸先輩・友人への年始のご挨拶用の住所を書き留めたエクセルのシートは、もう10年以上続けているファイルでもある。わたしにとって、人の繋がりは「お金じゃ買えない価値がある」と思っている。いずれにせよ、大事な情報がいつまでも、手元にあるとは限らないと考えさせられた。
そこで、帰宅後、毎年メンテナンスしている自分だけのマル秘ファイルを、自分の google ドキュメント にアップロードしておいた。
数10〜1000年に1度の自然災害以外にも、火災など何が起こるかまったく分からない。IT音痴ながら、google ドキュメント が、個人情報の管理にどの程度有効かよくわからないが、自分なりのクラウドの使い方に、遅ればせながら少し気がついたような気がした。大事な物ほど、雲の上に置いておいた方が安心な時代かもしれない。