CM女優さんをマッピング 〜コレスポンデンス分析でメンバーの美意識を斬る!〜
先週の金曜日、社内のワークショップ(第3期)の2回目を開催した。今期は、演習ものを中心にしているので、今回は参加者のプレゼンテーション中心の予定だった。
お題は、2週間ほど前に出してある。
「約1800人分の仮想顧客データを提供し、データに基づいた提案をしてほしい。」
プレゼンテーションの資料は、”2枚程度でもいいよ”と行ったものの、業務も忙しさもありながら、トライしたいとの声も少なくなかった。もう少し検討したい、今回は参加できないが次週に発表したい等の声もあり、次週も引き続き、参加者のプレゼンを行うこととした。
今回の主旨として、「データに基づく判断」を一つのキーワードとしている。仮説、提案、意思決定等、リーダーたるもの熱意も大切であろうが、客観的な裏付けも期待されてしかるべきで、ワークショップにて訓練とまでは言わないものの、なにか気付きが提供できればと考える。
ワークショップ後半では、先週の段階で、メンバーにちょっとしたアンケートを依頼しておいたので、その結果を報告してみた。データを集計して、そこから気付きを得るために、探索的に分析をすることもおおいだろう。
そこで、今回は、お遊び感覚にて、コレスポンデンス分析にて、弊社・事業部メンバーの女性への美意識のマッピングをしてみた。
アンケートは、IT系の事業部のメンバーに、某CM女優さんたちをリストアップし、美を表現するであろう(?)形容詞を並べ、各々5段階にて点数付けしてもらった。あくまでも、データの可視化のサンプルとしての遊び心で行ったので、統計的な妥当性にはご勘弁いただきたい。返信のあった回答を集計して、コレスポンデンス分析にてマッピングしてみた。コレスポンデンス分析は、要素間の関係性の強弱をマッピングする手法である。
まず、結果はこちら。
コレスポンデンス分析では、相関の強弱から要素が集合する部分は関係が強いと見なせる。また、中央部分の要素はあまり特徴的ではないと言え、より中央から離れた要素は特徴的と言える。
こうしてみると・・・
■ 「やばい」の解釈
アンケート依頼時に、メンバーからは、「”やばい”ってあるですが、どういう意味かよくわからないんですけど」と質問があったが、「主観でいいよ。自分で思うように点数つければいいよ」と返答した。結果、「やばい」は、あきらかに、「セクシー」「エロい」と強く相関しているようで、そこには、なんと、ちょっと前まで深夜のニュースキャスターをしていた女優さん(?)もマッピングされている。
■ 新カテゴリ「エロ賢い」
X軸の正側を勝手に「エロさ」、Y軸の正側を勝手に「賢さ」と主観にて解釈してみると、そこには新カテゴリ「エロ賢い」が見えてきた。今回の対象とした女優さんには、”エロ賢い”に該当する方はいなかった。
■ 「ピュア」と「かわいい」の対極
弊社のメンバーは、「ピュア」という概念と「かわいい」という概念は対極的に捉えているようだ。これは、新鮮な驚きである。どうやら、「ピュア」には、Y軸上で見ると「スマート」「奇麗」が近く、メンバーは、清楚とは異なる都会的な洗練さを意識しているのかもしれない。また、「かわいい」「ピュア」の延長には「チャーミング」があるようで、惹き付けられる愛らしさを意識しているのかもしれない。
お遊びながら、データをマッピングしてみてたが、そこから得られる気付きから、ビジネスの突破口もあるだろう。
(今回の結果は、あくまでも、弊社のIT系事業部のメンバーへの調査であり、その解釈に付いても、まったくの主観である。また、統計的なツールは用いたものの、学問的な妥当性については、一切保証していない。)