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モデルブロガー、Aninaさん

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14022006_023パリといえばファッション。ファッションといえばモデル。今回は、昨年末にパリで開かれたブログカンファレンス「Les Blogs 2.0」で知り合いになったモデルブロガー、Aninaさんをご紹介。

米国出身のAninaさんは現在パリ在住。ブログ歴4年以上のベテランだ。ブログをはじめたきっかけは人それぞれだろうが、Aninaさんの場合はどうだったのだろう?

まずは、育った環境があるようだ。兄弟がコンピュータ好きだったせいで、子供の頃からお人形遊びよりもコンピュータに興味を持っていたとか。今では、PCやスマートフォンを数台使いこなしてブログをしている。携帯電話向けのサイトでは、フラッシュを使った着せ替えアプリケーションも作ったのだそう(下の写真)。Aninaさんのブログのカテゴリを見ても、“yoga”“fashion”などとともに、“Microsoft”“Nokia”“Tech news”などのキーワードが並ぶ。

2つ目に挙げてくれたのが職業が生んだ環境。「ブログをはじめた当時は、ものすごく疲れていたと思う」とAninaさんは振り返る。「ファッションは虚栄の世界」というAninaさん、同じ業界の人に対して不信感が募ることもあったよう。「モデルはものすごく孤独な仕事で、毎回知らない街に連れて行かれて、夜はホテルで一人になる。ブログをはじめてからは、PCを開くとそこにコミュニティがある」とのこと。職業とは関係ないブログコミュニティに支えられたことも多かったのかもしれない。

14022006_019そんなAninaさんは現在、Nokiaと組んでファッション業界のブログプロジェクト「360 Fashion」を進めている。「ファッション業界はものすごくテクノロジーオンチ」と指摘するAninaさん、インターネットやブログの特性をファッション業界に生かせないかと考えた末のプロジェクトのようだ。「デザイナー、フォトグラファー、モデル、、、ファッション業界にはさまざまな立場からいろんな人が関わっている。コンピュータ業界のように、もっとみんなが結びつき、コラボレーションできればおもしろいことが生まれるかも」と期待を語る。

Aninaさんはブログを通して、もう一つのメッセージを伝えようとしている。「モデルにあこがれる女の子は多い。その立場を利用して、女性にもっと技術の素晴らしさや面白さを知ってほしい。プログラミングは男性だけの仕事ではない。女性だってプログラミングに興味を持っていいし、職業にしていい。女性が感じている技術に対する壁を低くするきっかけになれば」とAninaさんは語る。

06122005_026最後に日本について。「日本はファッションの国であり、技術の国でもある。日本の人にぜひ私の取り組みを知ってほしい」とのこと。

Aninaさんのブログはこちらです。

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