パリの無線LAN事情
夏休みも終わることだし、今回は約束どおり、パリの無線LANの話です。
パリは無線LANサービスのスタートが日本よりも遅れましたが、ADSLなどのブロードバンドサービスの普及とともに、比較的早く広がったと思います。
当初は、地下鉄の駅やバス停で実験的な無料提供サービスがありましたが、期間限定でした。現在は、交通機関なら北駅など国鉄(SNCF)の駅で各プロバイダが提供しています(有料)。あまりベンチがないので、ノートPCでWebサーフィンしているな、という人はあまり見かけないかなあ。一部地下鉄の駅に無料でインターネットが使えるPCが設置されています。これは、定期券Navigo所有者がタッチすれば、15分(たしか)利用できます。
実際に使ってみたことはありませんが、3区の区役所(Mairie de 3eme)にもあります。電話で確認したところ、館内で使ってくださいとのこと。マレなど観光でも行きそうな場所にも近いので、便利かもしれません。
後は、ラ・ビレットにある科学産業都市(La Cite des Sciences)。ここにコンピュータコースなどをやっているコンピュータコーナー(Carrefour Numerique)がありますが、その付近では無線LANが拾えました。私が話した係の人によると、公にはしていないようですが、無線LANが使えるとのことです。
現代美術のコレクションでしられるポンピドゥーセンター(Centre Pompidou)にある図書館(Bibliotheque publique d'information、通称BPi)。ここは昔から、設置されているPCでインターネットが使えることで知られていましたが、この夏、WiFiがやっとはじまったようです。BPiはいつも混んでいて入場するのに待つことが多いのですが、無線はBPiの館内だけではなく、ポンピドゥーセンターとその前の広場にも飛んでいるようなので、地べたに座ってでもかまわない人には朗報。なお、BPiではカセットテープとテキストを借りて自分で言語が勉強できるスペースがあります。
図書館といえば、13区の再開発地区にできた巨大なフランソワ・ミッテラン図書館(Bibliotheque Francois-Mitterrand)もありますが、ここは、中に入るのに料金が必要なスペースにPCがあり、イーサネットケーブルもあります。無線LANは秋に開始すると聞きましたが、料金など詳しい情報は公開していませんでした。
公共以外のスペースでは、カフェやホテルで無線LANが使えます。お勧めはマクドナルド。全店ではありませんが、無線LANが無料です。もちろん、インターネットカフェでも持ち込みを許可しているところは多いと思います。
ちなみに、無線LANはこちらではWiFi。これをフランス語で発音すると、“ウィーフィー”となります。なお、パリでモバイルするための情報を『パリノルール』というガイドブックに寄稿しました。詳しくはこちらでどうぞ。