21世紀の教育を変える、海外の教育系Edtechベンチャー総まとめ
お久しぶりです、オンライン英会話ベストティーチャーの宮地です。先日日本でもイベントが行われましたが、教育業界のベンチャーが海外では今熱いです 「edtech」(エドテック)とはその名の通り、教育とテクノロジーを融合させ新しいイノベーションを起こすビジネス領域を指す。
① Khan Academy
www.khanacademy.org 無料で、英語で小学校の算数から大学教育レベルのファイナンス、化学、生物、歴史、美術、GMAT対策まで、ありとあらゆる分野の教育を受けることが出来るオンライン教育動画サイト。 初等/中等教育カリキュラムをカバーする3300本以上のビデオ講義と、それを使った自習ソフトウエアを無料で提供。理解の遅い子でも、周りを気にせず自分のペースで授業を進められる。 ビデオは1つのテーマごとに10分程度。 クイズを組み合わせて、学生の能力を評価し、苦労している学生がいれば関連レッスンに送り込む。 Khan Academyのミッションはワールドクラスの授業を場所・時間を問わず、誰に対しても無料で提供すること。 情報ソース: 小学校から大学教育まで英語で学習できる授業動画サイト Khan Academy – My Life After MIT Sloan http://blog.goo.ne.jp/mit_sloan/e/97c965fde657050484c6fbeb7d3ca115 EnCitii Times: 世界を変えるかもしれないWebサービス http://encitii.blogspot.jp/2011/10/web-khan-academy.html 留学したくても家庭の事情で出来なかった高校生や大学生のときにあったら良かった http://jp.techcrunch.com/archives/20120814khan-academy-launches-the-future-of-computer-science-education/ ■資金調達→寄付ORファイナンス ■運営主体 ■ユーザー数 ■CrunchBase
② Udacity
http://www.udacity.com/ 世界に向けて、大学レベルの教育を無料で提供。講義は今のところコンピュータサイエンス分野に限定されている。 特徴:Google Moderator経由で質問ができるので、インタラクティブな学習を自分のペースで行っていける。 情報ソース: スタンフォードの元教授、大学レベルの教育を万人に提供するサービスを開始 http://jp.techcrunch.com/archives/20120404ex-stanford-teachers-new-startup-brings-university-level-education-to-all-tctv/ 広く教育機会を提供することだ。 ―何らかの理由で学校に通えなかったり、 ―通うには仕事が忙しすぎるというような人
③ Coursera
https://www.coursera.org Udacityと同様に、スタンフォード大学の元教授の2人が立ち上げたベンチャー。 アメリカの有名校の講義が受けられる。 即時的なフィードバックやコミュニティ活用など、「オンラインならではの授業体験」を模索する新しいスタイルのオンライン教育サービス。 Udacityとの共通点: 1回分の映像が短い時間(10~15分程度)にまとめられている。 視聴後に内容に関する簡単なクイズを出すことで、受講者がどれだけ理解できたかフィードバックする。 Courseraの特徴: 受講者によるコミュニティを活用し、講義の中で課される課題を受講者間で採点したり、様々な質問について他の受講者が答えたりできる。 講義の対象領域が幅広い。(理工系+人文系) 情報ソース: 1600万ドルを調達したCourseraなど有名大学もオンライン講義に本腰を入れる時代に http://jp.techcrunch.com/archives/jp20120420online-education-startup-coursera/
④ 2tor
http://2tor.com/ 「エドテック」関連スタートアップの中で、史上最高額のベンチャー投資6500万ドル(約50億円)を受けている注目の企業 キャッチコピー:「Great Universities Unleashed (偉大な大学を解き放て)」 特徴:難易度の高い有名大学の学位認定プログラムを、史上初めてオンラインで提供することに成功している。 高騰が続く大学の教育費、進化するテクノロジー、そしてよりグローバルで多様性を持った学習環境の必要性等を背景に2torを創業。 オンラインのプログラムだからといって生徒の質が下がらないよう、成績上位者から選りすぐった学生のみを入学させ、また学費もオンキャンパスプログラムの学費と変わらない水準である。 情報ソース: 『有名大学の学位をオンラインで取得可能に~2tor(チューター)の静かな教育革命』 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31531 難易度の高い有名大学の学位認定プログラムを、史上初めてオンラインで提供することに成功している オンライン教育では代替できない、教授との密なコミュニケーション、そして学生同士が共同生活を送りながら得られる仲間意識、成長、卒業後も広がるネットワークの重要性を重んじる人も世の中にはまだまだ多くいることと思います http://jp.techcrunch.com/archives/201002052tor-20-million-online-education/ http://techcrunch.com/2011/03/15/2tor-32-5-million-online-education/ http://techcrunch.com/2012/04/02/2tor-series-d/
⑤ edmodo
http://www.edmodo.com/ 教師と生徒の為のソーシャルネットワーキングサイト 安全な環境で生徒にアサインメントを課したり、ディスカッションをさせたり、ドキュメントや映像等をライブラリーとして共有したり、採点結果を通知することが可能。 教師は無料でアカウントを作成することが出来、自分の授業のグループを作成した上で生徒に特定のコードを送付し、授業の内容に特化したコミュニティをつくることができます。生徒の親を招待することも可能で、また世界中の他の教師と教授方法について情報を交換することも可能。 優秀な成績を取ったり、授業を休まなかった生徒に対してバッジを与えたりする等、ゲーミフィケーション(ゲーム化)の要素を取り入れ、学生に学ぶことを楽しみながら取り組んでもらう工夫も取り入れられている。 『教室2.0~教師と生徒のための安全な教育系SNS、「edmodo(エドモド)」が急成長中』 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/27319
⑥ skillshare
http://www.skillshare.com/ 「実は以前から情熱を持って取り組んでいたことを自分の周囲の人に教えてみたい」と考えている人のニーズに応える、オンライン・コミュニティ・プラットフォームサイト。 特徴: オンラインで様々な学びの機会を検索したり、先生のオンライン上での評判やSNS上でのつながりを閲覧したりした上で、学びの場所は地域にある実際の教室で行われる。しかも1対1ではなく複数のコミュニティとして受講することが決まりとなっている。 提供されているコースのカテゴリーは大きく分けて「クリエイティブ・アート」、「お料理」、「起業」、「ライフスタイル」、「テクノロジー」の5つ。 授業料の平均は約20ドル。スキルシェアは講座の売り上げの15%を手数料として得る 情報ソース: 誰もが先生に、そして生徒になれるコミュニティ・プラットフォーム~「スキルシェア」 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31289
⑦ ShowMe
http://www.showme.com/ iPadをインタラクティブなマイクロフォン付きホワイトボードとして活用するアプリケーション。iPadのマイクに向かって話しつつタッチスクリーンに絵を描いて授業を行うことができる。そして作成した教材はアプリケーションおよびウェブ上で共有することができる。他の利用者はそのレッスンビデオを閲覧して投票したり、お気に入りとして共有することもできる。 サービスの主力ターゲットは初等教育に携わる教師たち。 ミッション:より多くの人々に向けて高品質な教育を提供できるようになり、初等及び高等教育の場面に存在する諸問題に対処する。 ShowMeはボトムアップのスタイルでKhan Academyと同様のことをやろうとしているとも言えるだろう。 情報ソース:簡単教育ビデオ作成サービスのShowMe、登録レッスン数150万超となりv2.0アプリケーションも登場 http://jp.techcrunch.com/archives/20120308showme-version-two/
⑧ Udemy
http://www.udemy.com/ オンライン上で誰もが先生や生徒になれる http://jp.techcrunch.com/archives/20120517teachers-makin-moola-on-the-web/?ncid=jpYNewsTC オンラインの学習コースやビデオ講座などを提供するプラットホームは数多いし、急速に増えている。Khan Academy、2tor、Udacity、Pathwright、StraighterLine、TED Ed、Course Hero、などなど。従来の施設型の教育(大学など)は今や非常に高額だから、オンライン教育の増加とそれらの質的進化は大歓迎だ
⑨ Lynda.com
http://www.lynda.com/ 専門学校のようなハウツーサイト。 月25ドルで学びたい事だけを好きな時に、好きな回数だけ何度も繰り返し学べるのがオンラインチュータリング。 『Ruby on Rails』のプログラミング、検索エンジン最適化(SEO)、Excelを始めとした基本ビジネスソフト、デジタル写真術などのチュートリアルを、1,000コース以上提供。動画のターゲットはプロのクリエイターや事務職のプロの方達等がステップアップ、勉強の為に利用しているケースが多い。 各クラス5分前後、長くとも10分 有料会員100万人のハウツーサイト『Lynda.com』 http://wired.jp/2011/06/20/%E6%9C%89%E6%96%99%E4%BC%9A%E5%93%A1100%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%83%84%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88%E3%80%8Elynda-com%E3%80%8F/
⑩ Knewton
http://www.knewton.com/ 適応学習のプラットホーム”(adaptive learning platform)。 適応学習とは、教材を各生徒の独自のニーズや特性に合わせてカスタマイズする教育/学習方法だ。それはいわば、個人指導を高度化したような教育方式で、教材のコンセプトも構造も難度もメディアフォーマットも、すべて個人の特性に合わせて調製し、その生徒にとっていちばんよく分かる学習の仕方を提供する。 質問や小テストを通じて学習経験を個人化し、各生徒の学び方の特性に合わせて、提示物を調整していく。 適応学習による学習強化サービス(補習コースなど)は、一教科/一学期/一生徒あたり100〜200ドル。 ミッション:「地球上のすべての個人が、学習を最大化し個人化すること」 今の教育は、ぶっ壊れている。そしてそこに、大きな機会がある。Knewtonは今、教育を正すサービスにより、その機会をつかもうとしている。 情報ソース:個人化された適応学習のオンラインコースを提供するKnewtonが$33Mを調達 http://jp.techcrunch.com/archives/20111013founders-fund-33-million-learning-knewton/ http://jp.techcrunch.com/archives/20120126knewton-prepares-to-take-education-by-storm-tctv/ 教育分野のスタートアップへの投資ラウンドとしては近年で最大と思われる$33M(3300万ドル)を、Knewtonが、シリーズDとして獲得した。