アーカイブがあってよかった
Newsweek日本版は今年2月からデジタル版を配布している。基本的に筆者は誌面版で読んでいるのでデジタル版はアーカイブのような役割だ。今日、「アーカイブがあってよかった」とあらためて実感した。
ふとしたところで結核に感染していながらハネムーンに旅立ってしまった男性の話を思いだした。「ほら、あれ、知らなかったっけ。Newsweekにあったんだけど」と筆者がいうと「知らない」と答えが返ってきた。
「アメリカ人でね、結核と診断されたんだけど発覚したのがハネムーン直前で、でも(保健当局が海外渡航を自粛するように勧告したが)結核患者は予定を繰り上げてまで出国してしまって、さらにその人が旅行している間に詳しい検査結果が出て、それがとても質の悪い菌(広範囲薬剤耐性結核で致死率は発症者の50%~70%)で、もう大騒ぎ。で、その人は当局に拘束されないようにカナダ経由で帰国して…。でも、こんなことして、この人って弁護士なんだよね」
なんて話していても、ぜひ記事を読ませたい。どこいったかな、雑誌。ちょっと前だったよな。読み終わった雑誌を積み上げているところから探してみるが、もうない。捨ててしまったらしい。
それならWebで検索してみるか。「結核 ハネムーン」で検索してみてもあまりそれらしいのがヒットしない。日本ではあまり報道されていないニュースだったみたいだ。
あ。デジタル版のアーカイブがあるではないか。ライブラリーから検索してみると、出てきた。「結核菌とハネムーンした男」Newsweek日本版2007年6月13日号。記事を見ると事の顛末が詳しくよみがえってくる。そうそう、そういう話だったよね。
結核菌保持者の話はさほど重要ではないのだけど、捨てても後から読み返すことができるデジタル版って便利だなあって思った。最近デジタル版をダウンロードするためにセロハンテープの消費が増えたが、それ以上に恩恵はあると思う。