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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

ギガといえば

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 昨日は久しぶりのオフだった。機械好きな人がよく集まるが、私にはまだそうした人たちの心理を十分に見通せていないのかもしれない。

 待ち合わせ場所はいつも有楽町のビックカメラ前。メンバーがそろうとそれぞれが何かを手にしてメールを確認している。集合30分前にそれぞれが「今から出る」とメーリングリストに投稿し、なぜそれをそれぞれが集合場所で確認しあえるのか、考えてみれば不思議である(でも考えないことにしよう)。

 そのメンバーだと常にガジェットが話題になる。一人がおもむろに「パソコン見せて」と向かいの仲間に言う。すると相手はすぐかばんからケースが出して手渡そうとする。即座に「何ギガ?」と質問が出る。「いまここで問われたギガって何のことだろう」と私は想像をめぐらせた。ハードディスクか。メモリか。すると質問主は軽くこう答えた。

「クロック」

 そうか--。考えてみれば、そうだ。ハードディスクの容量など機械好きにはさして興味の対象ではないだろう。やはりCPUなのだな。カッコ良さ(?)の指標というか。車でいうなら何人乗りかというより、どんなエンジンを積んでいるかのほうに目が注がれるのかもしれない。

 その後でまた一人がUSBメモリを見せてくれた。先端には懐かしいかわいいキャラクターが。先のCPU好きの人はUSBメモリにはあまり興味を示していなかった。「最近はすしのUSBメモリも増えたよね」「アヒルのもあるんだよ。使うとピカピカ光るの」といってもきょとんとしている。なぜ彼がUSBメモリに興味を示さないのだろうかと誰かが問えば、一人が言い当てた。

「PDAにつかないからか!」
「アタリ!」と本人も納得したようだった。

 その人はiPAQ愛用者だったのだ。

 ほかにも「これから寒くなるよね」と話せば「騙されたと思って、USB接続のひざ掛け使ってごらん。暖かいから」と言ってくる人がいる。USB接続の扇風機があるので、そんなのがあっても不思議はないような気もするが。

「えー。そんなのあるの?だってそんなにUSBから電気取れるの?」
「ひざ掛けにはそんなに電気要らないから大丈夫だよ」

 友人はにやにや笑っている。すでに騙されているような気がする。

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