信頼に支えられた人財 "The Economist"からの11の示唆
台風一過の晴天、とはいかないようですが、なんとか雲の切れ間から青空が覗いています。
本日のエントリはHRN Europe Blogより。
先月オーストリアのウィーンで行われたHay Group(当社の競合の一社ですね...)のイベントにおける、The EconomistのRobin Bew氏のコメントを紹介します。
Talent Built on Trust
信頼に支えられた人財
http://www.hrneurope.com/blog/?p=3323
非常に気候のいい中開かれたイベントだったようで、書き手の方もかなりうきうき気分だったようですが、話を聞くうちに焦ってきたとのこと。
まずは中国の著しい成長について、中国の各省のGDPを同等の各国に置き換えたものだそう。
中国の恐ろしさが伝わってきます。発想がおもしろいですね。
出典はThe Economist, Economist Intelligent Unit, CEIC; WTD.
そして昨年のEIU HR Surveyにおける、人事への11の示唆が記載されています。
みなさんはこれをお読みになって、どう感じられますか?
- Businesses will be larger, globally dispersed.
ビジネスは強大化し、世界中に影響を与える。
- Better integrated, yet less centralised.
より統合が求められるが、一方で中央集権とはならない。
- Local operations can take initiatives.
ローカルでのオペレーションが主力となる。
- Flatter, decision making responsibility pushed downwards.
よりフラットになり、意思決定の責任がより下の階層に降りてくる。
- More flexible workforce.
社員はよりフレキシブルに。
- As technologies change, geographies change.
テクノロジーの変化に伴い、地理的な要因も変化する。
- Localised management.
マネジメントはローカライズされる。
- Geographic stretch, more decision makers means more emphasis on soft skills.
地理的な拡大により、意思決定におけるソフトスキルの重要性が増す。
- So new fronts open up in talent war.
従って新たなタレント戦争が勃発する。
- Focus on leadership and management development.
リーダーシップとマネジメント開発にフォーカスがあたる。
- One of the biggest challenges facing CEO's and functional line leaders - strategy execution.
CEOや事業リーダーが直面する最大の課題の一つは、戦略の実行になる。
当然、と思われる事項もあると思いますが、私はこれを書いていてゾクゾクしてきました。
更なる競争の激化への不安と、新たな地平へのワクワク感がない交ぜになっている印象です。
日本の現在の雇用環境を考えても、一日たりとて安寧とはしていられない気がします。経済は引き続き不透明感が増していますしね。
実際ITバブルの再来か、といわれてるシリコンバレーでも人材の流出が激しいようですし、タレント戦争はグローバルレベルで拡大していると見るのが正しいと思います。
日本語を障壁にガラパゴス化されている日本市場はいつまでもつのでしょうか。。。
特に日本企業の人材管理にはタレントマネジメントがそぐわない点が多々あるのは事実ですが、人事関連に携わる者としては、うまく欧米の理論を活かしながら人の活かし方を工夫していきたいところです。
この記事には他にもインタビューなどが多数載っていますので、ぜひ人事の未来に興味がある方はご一読を。
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