【91%】パソコンは本当に安いマシンしか売れてない。Mac以外は
タイトルは中村昭典さんのパクリです。
eWEEKでMicrosoft Watch、Apple Watchという相反する2つのブログを精力的に書いていたジョー・ウィルコックス氏。彼はいま、Betanewsという媒体に執筆しているのですが、そこで面白い記事を書いています。
・Apple has 91% of market for $1,000+ PCs, says NPD
この記事をベースにTechCrunchが次の記事を書いているので、まずは翻訳されているこの記事をお読みください。
「価格帯$1000以上のコンピューターでの売上シェアは、驚異の91%」
記事のポイントはここ。現在では高価格帯となってしまった、1000ドルオーバーの市場においてはAppleが圧倒的なシェアを占めているということ。それがNPD Groupの調査で明らかになったのです。
Betanewsの記事によれば、Appleはいきなりこの数字に達したわけではなく、1カ月前も88%だったそうなのです。また、2008年第1四半期も66%。この時点でも相当高いことがわかります。しかし2009年6月の91%というのは異常といっていいでしょう。Windows対Macの比率がここでは逆転しています。
AppleのMacBookの価格がほぼ1000ドルからスタートし、デスクトップの主力であるiMacの価格はさらに上だということから、Appleがサブ1000ドル市場には力を入れてないことは明らかです。それにしても高価格帯におけるこの圧倒的な力の差はどういうことなんでしょうか? だれも高いWindowsマシンは買わないということ? MicrosoftがAppleの広告に対抗して出してきた、ショップで安いマシンを買うという比較広告も、この状況を見ると分かる気がします。デスクトップPCは100〜200ドル。ノートPCはNetbook。これではもうかるわけがありません。DellもHPもゲーマー向けの高価格マシンを出していますが、彼らのシェアはきわめて小さいものなんですね。
Macは高性能なWindowsプラットフォームとして見た場合にもコストパフォーマンスは相当高く、Boot CampでWindowsのみを走らせるという用途で使っている人も多いとか(展示会でもよく見ます)。
もう「Macは少数派」という時代ではないのかもしれませんね。