未確認飛行物体は未確認飛翔体になる？
日本領土上空を越えてテポドン2ベースの3段式ロケット「銀河2号」で打ち上げられた、北朝鮮の人工衛星「光明星2号」（その後の報道では、衛星とはならなかったようです。いまCNNでオバマ大統領がこのことに言及しているのを聞いています）。政府関係者はこれを、飛翔体と呼んでいました。英語だと、flying objectです。
・asahi.com（朝日新聞社）：「北朝鮮、先端部も含めて太平洋に着水」 米軍発表 - 国際
これからはこの呼び方が一般化すると思いますが、このflying objectが最もよく知られているのはUFO。つまり、unidentified flying objectで、未確認飛行物体との訳語が定着しています。
これから未確認飛行物体は未確認飛翔体となるのか、そのままいくのか、ちょっとだけ気になりますね。
現時点では、
"未確認飛翔体" の検索結果 約 247 件中 1 - 10 件目 (0.05 秒)
となっています。
あと、政府発表のミスで有名になった「誤探知」ということば。検索ミスのことをそう言うケースが出てくるような気がします。間違った検索結果しか出てこなかったときとか。
ところで、この衛星の機能はよくわからないのですが、「金正日将軍の歌」「金日成将軍の歌」が470MHzで放送されているそうです。ひょっとして初音ミクが歌っているのではという推測がTwitter上では流れていましたが、確かめられる環境にはないので、残念ながらその歌声を聴くことができません。ニコニコ動画に（仕事を選べない）ミクバージョンがあったのでリンクしておきました。
追記：人工衛星は失敗らしいので、放送を聴くことはできませんから、どうしてもという人はリンク先で聴いてください。
追記：「飛翔体」については、興味深い意見がありました：
・ なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか？ - もじのなまえ
「飛翔体」の「翔」は表外字だ。1981年制定の人名用漢字ではあるが、表外字であることに変わりはない。表内字だけで表記した「飛行体」では、何故いけないのか？ 常用漢字表の範囲で表記せよと言った日本国政府が、なぜ自ら新奇な語を作り出し、垂れ流して恬然としているのか。ぜひ日本国政府にはその真意をお答えいただきたいと思っている。
たしかに言われてみればそうですよね。