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リーダーシップ部「チャンスを見つける」ワークショップ1

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「チャンスを見つける」ワークショップをどうやるか?を考え、二つのアプローチをとることにしました。

①は、「今」目の前にあるチャンスをキャッチする

②は、「将来」欲しいチャンスが来る確立を高める

①はを具体的にどうやっていくかというと、「日々目の前で起きた出来事」のログをとってもらいます。

なぜかというと・・・

チャンスの語源は、ラテン語の”cadentia”で、「出来事」という意味になります。

私は「チャンス」と聞くと、「宝くじに当たった」「アラブの王様にプロポーズされた」というような、奇跡のような幸運のイメージでした。ですが、大人になるにつれ、色んな人のチャンスのつかみ方を知ると、そうでもないことを知りました。

例えば、有名な3Mのポストイットの話があります。3Mの研究者が強い接着剤を開発していたところ、「よくつくけれど、簡単にはがれてしまう」接着剤ができあがりました。開発目的から考えると失敗なのですが、この研究者は「何かに使えるかもしれない」と考えて、5年後にポストイットという製品を完成させます。

これは「はがれてしまう接着剤ができた」失敗という「出来事」を、新商品開発のチャンスに変えた例です。

ここでいえるのは、今目の前にある「出来事」自体は重要ではないのです。その「出来事」は奇跡のような幸運に見えないどころか、失敗の場合もある。その「出来事」をいかにチャンスに変えていくかは自分次第というわけです。

というわけで、日々どんな「出来事」が起こったかをログをとってもらい、それをチャンスに変えていけないかをメンバーに2か月試してもらいます。

どういった「出来事」をチャンスととらえるかは、その人のクリエィティブさにかかっています。「おぉ!そんなものもチャンスに変えたのね!」と驚くような報告があることを期待してます!

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