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ビジネスや世の中の流れの分析。ときどき手帳の話など。

新人女子へ-女は女優- *男子禁制

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前回も書きましたが、人は以下の要素で人を総合的に判断します。
1、外見 2、声 3、立ち振る舞い 4、話の内容
 
声も大事な要素です。プレゼンをするとき、会議で発言するとき、声の力は効果絶大です。
 
前に働いていた会社での話ですが、ミーティングする際に、その人が話すと毎回聞き入ってしまうことがありました。女性だったのですが、その人が話すことは、なんだかとても重要な話に聞こえました。思わず身を乗り出して、聞き入ってしまうのです。
なんでだろうと観察してみたら、普通の会話の時の声よりもグッと声のトーンを落として、ゆっくりと話していました。声のトーンと話すスピードで、「私はいま重要な話をしていますよ」という意思を伝えているのです。
 
それから、絶対に通したい意見、トラブルがあった場合、緊急を要する場合などの大事な場面では、トーンを落とした低い声で、ゆっくり目に話すように意識しています。
「総理、明日から戦争がはじまります。」という話をするくらい、さも重要なことを話す雰囲気と声のトーンで重要性を伝えるのです。なんだ?何の話が始まるんだ?と、身をのりだして聞いてくれるはずです。
これは、話の内容の重要性が伴っていることが前提です。「部長、私、セーターを裏返しのまま着てきてしまいました。」という話を、さも重要そうに話したらコントになってしまいます。
 
また、人はパニックになったり、焦ったりすると、早口になります。誰かが早口になると、つられて皆で早口になるのですが、そんな時も意識してゆっくり話しましょう。「みなさん、落ち着きましょう」ということを話すスピードで伝えるのです。
 
相手と意見をぶつけあう時も、低めの声をだします。動物もケンカをする時は「ウゥーー」と低い声を出し、負けた方は高い声で「キャンキャン」と降参します。ケンカ越しになる必要はありません。言い方は丁寧でも、トーンを下げた低い声で意見を伝えたら、自分の意見を伝えたい意思は伝わります。高い声の人もその人なりにトーンを下げれば迫力がでるはずです。
 
逆に、会議で煮詰まった時、誰かがもめているときは、女性ならではの柔らかい高めの声で話してみましょう。「私は敵じゃないですよ」という声です。場の空気が和らぎます。
 
お客様からの指示に対しては、さも重要な任務を預かったように感謝の気持ちを込めて「かしこまりました。」と言ってみましょう。気持ちよく思ってもらえるはずです。
 
というように、意識して声を使いわけると大きな武器になります。
女は女優。みんな簡単にできるはずです。
 
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