オルタナティブ・ブログ > 山田智恵のビジネスアナトミー >

ビジネスや世の中の流れの分析。ときどき手帳の話など。

経験の血肉化

»
 
スタンフォードのスティーブジョブスのスピーチで有名になった「stay hungry stay foolish」。 このスピーチを聞いて、自分の「経験」を過小評価してしまっていることに気がついたことがあります。 「経験」と言っても何か積極的に活動したことだけでなく、「これはすごい!」と感動したことなど、心が動いたことも「経験」と呼びます。
ジョブスは、The Whole Earth Catalogという雑誌のファンで、バイブルだったそうです。最終号の裏表紙に書いてあった言葉が「Stay hungry Stay foolish」で、それに感銘を受けて今でもそうありたいと思っているとスピーチしていました。
 
これは、感銘を受けたという話なのです。ジョブスがその雑誌を作ったという話ではない。ただ、「感銘を受けた」だけ。 私には、それがとても印象的でした。ジョブスは、自分が「感銘を受けた」ことをとても大切にしている。私は自分が感銘を受けたり、感動したことを大切にしてきたか?と思い返すと、そうでもないと思ったのでした。 忘れてしまったり、人に言うのが恥ずかしいと思っていたり、みんなも思っているから大したことではないと思ったり。
 
もしかしたら、忘れてしまうくらいの感動だから、忘れてしまうのかもしれません。でも、そこはどうあれ、次に何か感動したら、それは大切にしようと思いました。「自分の経験なんて・・」と思ってしまう時もありますが、「自分の経験」しか自分にはありません。それなら、どんなに小さい経験でも、大切に血肉化していくべきだと思ったのでした。
 
Comment(0)