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なでしこのグローバル力

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昨年、親友と一緒にインドにいった時の話です。
インドのジャイプールに行ったのですが、ジャイプールはインド中から宝石が集められ、加工される「宝石の街」と呼ばれています。石を粒の状態から選んで、好きなデザインに作ってくれるとういう事だったので、私たちもジュエリーを作りに行こう!とお店に行ってみました。
 
行ったお店は、ジャイプールでは有名なお店だったのですが、なにせ店のまわりは道路もガタガタで、お店に入ると10人ほどいた男性の店員さんがジロッとみてきて、緊張しながらお店に入りました。店に入ると、まあ座ってと着席を促されて、チャイが出されます。
 
が、私は飲んだフリして飲みませんでした。悪いお店だと睡眠薬が入ったチャイを出されて、眠っている間に強盗される事があるという話がガイドブックに書いてあったからです。
親友は、そんな事気にせずガブ飲みし、もう一杯飲むか?と言われて「オ―、イエス」と二杯目まで飲んでいました。
 
そして、色んな石を見せてもらったのですが、私はグズグズと悩んでいたら、親友は石やデザインを選んで、値段を決める段階になっていました。店主が値段を提示し、親友はなんと1/4の額を提示するのです。
「えぇ!それはちょっと値切りすぎじゃない・・?」と、なぜか私まで店主側にまわるほどの値切りっぷりでしたが、店主もそれはヒドすぎると顔を真っ赤にしながら値段交渉が始まったのです。
 
彼女はそこから約1時間、その店主とタフな交渉をしていました。途中、どうしてそんな話になったのか分からないのですが、2人で将来ビジネスを始めようという話になっていました。そして最後の30分は2人で手を握り合って、「私たちはお互いを信用しないといけない。この指輪はその将来のための第一歩なのよ」ともはや何の交渉なのか分からないという感じでした。
 
結局、彼女が勝利し指輪を手に入れるのですが、店主はすっかり彼女のファンになり「おぬし、やるな」という固い絆が生まれていました。(と私には見えました)
 
そのあとにいった別の生地屋さんでも、彼女は店主と仲良くなり、お昼を食べていきなさいと誘われ、お店の真ん中の床にお弁当を広げ、直に床に座って食べ始めるのです。お店は営業中なので、お客さんが周りにぞろぞろいる見たことない光景でした。私はそもそもお店の床に座って食べること自体に躊躇していたのですが、「美味しいから、智恵ちゃんも食べなよー!」と促され一緒に食べました。なにこれ!?と驚くほど、美味しいカレーをご馳走になったのです。
 
タクシーに乗ったら、彼女はタクシーの運転手さんと仲良くなり、賃金の安さを聞いて社会構造に対して憤りを表すのです。そして仲良くなった運転手さんは、ガイドブックに載っていない色んな場所に連れていってくれて、危険がないようずっと一緒に歩いてくれました。
 
というように、彼女は行くとこ行くとこで、みんなと仲良くなり魅了していくのでした。
彼女は努力して英語を勉強しているので上手なのですが、帰国子女でもなくペラペラというわけでもありません。でも、コミュニケーションの根底に「人生いろいろあるよね、あなたもきっと色々あるよね、でも、この時間は楽しもうよ」という温かさとエネルギーが感じられるのです。それが、言葉以外のところで伝わっていました。言葉も文化も違っても、人間として感じ取れるものをちゃんと伝えられる力、グローバル力ってこういう事を言うんだろうなぁと思いました。
 
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